CGL125のクラッチ交換

CGL125のクラッチ交換ということで、先月のクラッチプリング交換に続いて今回はクラッチプレートとフリクションプレートの交換を実施しましたよ。
先週からの猛暑も一休みという感じで気温30℃以下の週末とくれば、これはもう作業をしないわけにはいきません。

前回のクラッチスプリング交換を振り返ってみると、それまでの懸念事項だった引きずり気味のクラッチは多少の改善はしたものの完全にその問題が解消したわけではありませんでした。
で、スプリング交換後の変化を確認できたことから今回はそれに続いてクラッチ・フリクションの両プレートを交換してリフレッシュしてしまおうという目論見です。
はてさてその結果やいかに。

CGL125のクラッチ交換に使用するCG125用社外フリクションプレートとクラッチプレート

まずは今回交換する部品の確認からしていきましょうか。
CG125用の社外品クラッチプレートとフリクションプレート、合わせて前回は交換しなかったスプラインワッシャーとセットリング。
購入時の価格は忘れてしまいましたが、あまりに激安すぎて若干不安な感じもしますがまあいいでしょう。
ちなみにウーヤンホンダの純正品は中国製でもお高いですw

新品社外品のCG125用クラッチプレートのサイズ

恒例の採寸です。
サイズは画像の通りです。
クラッチプレートについては歪みの許容値が0.2mm以上の場合交換との指定がありますが厚さについては使用限界の規定はありません。

見た所特に問題になるような品質の悪さもなさそうなのでそのまま使用します。

新品社外品のCG125用フリクションプレートのサイズ

続いてフリクションプレートのサイズ。
こちらも品質的には問題なさそうでした。
(フリクションプレートの使用限界は2.6mm)


クラッチ・フリクションプレートの互換品情報についてはこちらが参考になるので見てみてください。
国産の純正品が欲しい人にはおすすめです。


交換部品の確認が終わったところで早速作業に入りましょう。

CGL125のクラッチへのアクセスは、

  • マフラーを外す
  • クラッチケーブルを外す
  • キックアームを外す
  • ステップバーを外す

という手順を経てようやく右クラッチカバーを外せる状態になります。

CGL125のクラッチ交換をするためにクラッチカバーを外した状態

面倒な取り外し作業を経てようやくクラッチが見えてきました。
ここからさらに遠心フィルターと組み立て時の手間を省くためオイルポンプも外します。

遠心オイルフィルターとオイルポンプを外した状態

ここまできてようやくクラッチ一式を外すことができます。
クラッチリフタープレートを固定している4本のボルトを外すとクラッチスプリングが外れ、さらにクラッチクラウン(アウター)と一緒にプレートやクラッチセンターもろともごっそりと外すことができます。

外したクラッチ関係部品の洗浄と確認

ここからはもうひたすら外した部品の洗浄と確認です。
なかなか忍耐力のいる作業ですがここでトラブルの予兆が見えたりするので地道に進めるしかありません。
まあ先月見たばかりなので大きな変化はありませんでしたが。

新旧クラッチプレートの比較

洗浄と確認が終わったところで今回交換するクラッチプレートの比較をしてみましょう。
新品CG125用社外品の厚さ1.4mmに対して8年半使用したCGL125の純正クラッチプレートは1.5mmでした。
これまで使用してきた純正品は経年によるスレが目立ちますが歪みもなくまだまだ使えそうな感じ。

新旧フリクションプレートの比較

続いてフリクションプレートの比較です。
厚さは新品の3.1mmに対して純正品は2.9mm、使用限界が2.6mmなのでまだまだ使用できそうですね。
私の運転では8年半、約41,300kmでこの程度の減り方でした。

クラッチセンター、クラッチアウターのプレート接触面の段差

クラッチアウター、クラッチセンターのプレート接触面も見てみましょう。
ここは経年でプレート接触面に段差ができてクラッチの切れが悪くなる原因の一つとしてあげられる場所ですが、アウターに関しては去年のクラッチメンテ時にヤスリがけをして均しておいたおかげで気になるような段差はありませんでした。

できればクラッチセンターの段差も平面化しておきたいところですが、今回触診してみたところアウターほどの段差は感じられなかったのでこのまま装着します。

新旧クラッチスプラインワッシャーの比較

クラッチアウターの外れ止めの役割をする新旧スプラインワッシャーも比較しておきましょう。
これまであまり注目してきませんでしたが当然のように歯の部分が磨耗していますね。
厚みはほどんど変わりませんがこの機会に交換。

フィルターローターワッシャーとロックナットの向き

各部品の確認が終わったので組み立てです。
組み立ての手順は以前やったので割愛しますが、前回間違って組み付けた遠心フィルターのワッシャーとロックナットの位置だけはしっかりと確認しておきます。

オイルフィルターローターワッシャーの「OUT SIDE」と書かれた面を外側にして、ロックナットのテーパー状になっている面を内側にセットしてからロックナットレンチで54Nmのトルクで締め付けます。

CGL125のクラッチ交換が済んだ状態

というわけでCGL125のクラッチ交換は完了。
品質面で若干の不安があった社外品CG125用クラッチ・フリクションプレートでしたが、装着時の問題などは無くすんなりと取り付けができました。

この後は外した部品を元どおりに組み立てて適当なオイルを投入。
一通りの動作確認をして作業を終えることとなりました。

本格的な試走はまだですが、すこし近所を走らせてみた感じではクラッチが滑るなどの不具合はなく、むしろ今までが若干滑り気味だったんだなと感じるほどの変化を感じることとなりました。
で、これまでの懸念材料だったクラッチの引きずりですが、これはギアを1速に入れてクラッチを切っての押し歩きが若干軽くなり以前よりは改善された感がありました。
ただやはり問題を感じなかった頃に比べればこれで万事解決とは言いがたい状態です。

ギアの入りの渋さも相変わらずでした。
これについてはクラッチを外した状態でクラッチペダルの操作をしてみて、やはり交換したトランスミッションに由来する問題であることを確信できたという感じです。
やはり最初から純正のトランスミッションを入手すべきだったと今になって後悔することになりましたが、まあここについてはお茶を濁してこのまま様子を見ることにします。


結果としてはすっきりしないものとなった今回のCGL125のクラッチ交換ですが、すでに購入後8年半ですから懸念していた問題点が根本的解決に至らなかったとしてもリフレッシュ目的という意味ではやっておいて損はない作業でした。

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