紅葉ツーリングとハイオクガソリン使用の感想

この週末は比較的暖かくて天気も良く、今が盛りの紅葉を目当てにツーリングに行かれた方も多いことでしょう。
私も遅ればせながら山々の紅葉を目当てにショートツーリングしてきましたよ。
と言いつつ、今回は紅葉を口実に、ここ何ヶ月か中華原二バイク界隈で話題になっていた「ハイオクガソリン」を試す、検証を兼ねたツーリングということにしてみました。

最近の話題としてYBやYBRのオーナーさん達によるとハイオクガソリン使用による、「加速感が良くなった」とか「燃費が良くなった」との感想を聞くことが増え、最初のうちは、これは圧縮比の高いYBR系エンジンだからで、圧縮比の低いホンダOHVエンジンでは効果が薄いのではないだろうか?と考えていました。

そんな中、つい最近CG125にお乗りのフォロワーさんがハイオクガソリンを試したということで、

  • エンジンの回転がスムーズに
  • 高速回転時の振動が減ってマイルドに
  • ギヤを神経質にシフトしなくても力強く走る
  • エンジンの振動軽減による疲労軽減

といった感想をあげてくれて、それなら同じOHVエンジンを搭載する我がCGL125でも同様の効果が感じられるのか?検証してみようと考えたわけです。

出発時、リザーブに入っていなかったガソリンタンクの残量が約2.2リッターほど残っている状態でハイオクガソリンを満タン給油。
今回の給油では前回給油からの数値として給油量約8.3リッターで燃費は44.1km/l。
昨年取り付けた「ローラーカムフォロアー」や「デジタル直流CDI」の効果か、燃費はここ半年ほどは概ね40km/lを超える数値が出ています。

YBRオーナーさん達によると燃費が伸びたとのコメントが多いので、ホンダOHVエンジンではどの程度影響があるのか興味のあるところですね。
ハイオク使用による燃料単価の上昇分、相殺できるほどの燃費向上があるなら今後も常用する可能性もあるでしょう。

さてハイオクガソリン満タンを給油した訳ですが、前回のレギュラーガソリンが二割ほど残っていたこともあってすぐに変化が出ることは無いだろうと思っていました。

しかし給油後すぐに加速時のトルクが増した感覚を感じました。
そんな事はないだろう、ある程度時間が経ってから変化が出るものなんじゃないの?と疑ってみましたが、レギュラーガソリンを使用していた時の感覚でスロットル操作をするといつもより加速が良く、スピードが出過ぎてしまうという事から加速感が向上したという変化は最初に実感でき、その後もその感覚は変わる事はありませんでした。

今までの感覚とは違って「速度が出過ぎてしまう」ことは振動が減った事による加速時の感覚の変化というか錯覚によるものなのかもしれません。
ただ「エンジンの振動が軽減された」の部分に関しては、全域でというより、パワーバンドを中心とした使用頻度の多い回転域で振動がマイルドになったと感じました。
トルクが増してくる5,000rpmあたりからの振動軽減とトルク感が増した事による押し出しの強さはそのあたりの複合的な効果と言えそうです。

加速するために頑張ってアクセルを開けなくて済むようになったためか、常にパワーバンド領域までアクセルを開ける事が減ったため全体的に運転が楽になり、結果として今回のツーリンでもあまり疲れを感じなかった事から疲労軽減の効果はあるのだろうと感じました。

燃費に関しては今回のツーリング終了時の給油をしていないため、具体的な数値は出ていませんが燃料計の針の動きを見る限りレギュラーガソリン使用時と変わらないか若干良くなっている感じです。
トルクアップによる加速感の良さもあって、いつもよりアクセルを開けないで走れた事から燃費は向上するんじゃないかと期待できそうです。

あと、今回のツーリングでは標高1.200mを超える場所を含む登坂路が多いルート取りをしましたが、トルクアップで登坂が楽になり平地でも減速からシフトダウン無しでの再加速が苦にならなかった事も変化を感じた部分でした。

まとまりのない文章になってしまったのでまとめてみると、今回のツーリングの結果としては、

  • 加速時のトルク感が向上した
  • 登坂時の力強さが増した
  • トルクが大きくなる回転域での振動軽減
  • 平均してアクセル開度が減少した(燃費向上に期待?)
  • 5,000rpm辺りからの加速が力強くなって、油断してると危険な速度域に

というのが特に印象的だった部分となりました。

これを見て思い返すと、振動軽減以外の部分は以前装着していたPZ27ビッグキャブによる効果に似たものとも言えそうです。
ビッグキャブは装着によるトルクやパワー向上の効果がありますが燃費は純正PD22より平均してリッター4キロ程度悪化するので、ハイオク使用での効果が確実なものならば安価で手軽なパワーアップ策と言えるのかもしれません。

ほんの1日のツーリングでの感想なので、今後違った変化を感じる事もあるでしょうから燃費の結果も含めしばらく継続して効果を検証してみたいと思います。

コメント

  1. ツーリング直後の丁寧なレポート、流石です
    いつも拝読し、参考にさせていただいております
    今回のハイオクレポは、まさに私の体感と同じです
    私もリザーブを少し下回った辺りでのハイオク給油で、走りだしいきなりの変化で「え、もうキャブに届いたの?」といった感じでした
    これからの燃費変化がたのしみですね

    • ブログでは初めまして、コメントありがとうございます。

      CGLへのハイオク使用については当初懐疑的だったので、まさに班長様のレポがなければすぐに試す事はなかったでしょう。
      結果班長様のレポ通り同様の効果を感じましたのでブログネタにもなりましたし感謝しております。

      燃費についてはやはり数回試してみて平均値を出してみるのがより正確な数字に近づく事が出来ると思っているので、今後数カ月単位で継続検証してみたいと思っています。
      ブログに書いた通り燃料計の針の動きはいつもと変わらない感じでしたし、何よりバイクだと一回の給油量が多くないため財布に厳しくないというところもハイオク使用のハードルが低くて試しやすいと思いました。

      サンプル数が多い方がより正確な情報に近づくと思いますので、班長様の今後のレポも期待しております。
      今後とも宜しくお願いします。

  2. 私の雲豹は少し圧縮比を落としているのですが、こんどやってみます。クラッチを少し強化品に変えました。これで長持ちしてくれるといいのですが。

    • コメントありがとうございます。

      私の場合まだほんの1日だけの感想なのでまだ確定的なものではないですが、他の方々と同様な効果が出ているので同系統エンジンでのハイオク使用の効果のサンプルが増えるのは楽しみです。

      クラッチも含めブログでの今後のレポ期待しております!

  3. すんやさん、ご無沙汰です。
    すんやさんの記事につられて?我が愛車エリミネーター125にもハイオクガソリンを入れてみました。とは言っても燃料タンクに1/4はレギュラーガソリンが残っている上に継ぎ足したので、なんちゃってハイオク状態ではありますが…
    結論から言うとすんやさんが紹介している内容にほぼ近い感触を得ることができました。
    エリミネーター125はご存知のように原2としては重いため、その影響なのか平地ではあまり違いを感じませんでした。しかし山地で登りにはいると、
    1. 中〜高回転にかけてトルクが少し増えた→シフトポイントをいつもより明らかに低くしても失速しなくなった
    2. 低回転域はほとんど変化なし
    3. 振動は気持ち減ったかな〜、という程度
    1に関しては回さなくてよくなった分だけ燃費向上が期待できるのと、変化としては少しですがあまり回さないでトルクに乗せて進める感じ、いわゆるクルーザー的なドライバビリティが向上したのはグッドですね(まあ、125にトルクを求めるのは酷なのですが、エリミネーターの場合はゆったり走れるバイクなので方向性的にはありがたいです)。
    2に関しては車重の大きさが効いているせいで、効果が体感できない可能性があると思います。あるいはハイオク率が低いから?
    3に関しては、もともとメカニカルノイズやら振動やらが賑やかなエンジンのため、そう思えばそうかなという程度で、ちょっとあてになりませんw
    給油を繰り返せばハイオク率が上がっていくはず。変化が出たら続報しますね。
    情報の紹介、ありがとうございました!

    • コメントありがとうございます。

      ハイオク使用の詳細なレポートありがとうございました。
      他メーカー他車種でも概ね同じような結果ということで、サンプル数が増えることでハイオク使用の効果に対する期待値が高まりますね。
      お互い今後の給油でハイオク率増加によっての変化があるかもしれません。
      あとは燃費がどの程度変わってくるのかが興味のあるところですね。

      わたしも今後続報をお送りしようと思いますが、よろしければわいガードナーさんも続報をお寄せください。
      よろしくお願いします!

  4. 続報です。
    エリミネーター125でのその後経過です。
    前回のなんちゃってハイオク状態から、今回はリザーブになるまで使い切ってそれからハイオクを給油…よりハイオク度?が高くなりました。その状態で街乗りを80km程度走った後に北関東の某地をめぐるツーリングに出かけました。
    そちら方面に出かける時はだいたい都下を走って埼玉に入り、R4のバイパス(新国道4号線)を延々走って茨城県、栃木県と進んでいきます。
    ご存知のようにR4のバイパスは茨城県以北は東京に比べると渋滞と信号が少ないせいか、流れが早い状態がずーと続きます。一時間後には本当に60km先にいる…そんな流れです。当然トップギアでの走行が延々続くということになります。
    道自体は平野ですので全体的には平らなので走りやすいかと思いきや、バイパスは細かく見ると交差する道路はほぼオーバーパスをするため実は高低差はそうないもののアップダウンが延々続く状態が続きます。そうすると登りに差し掛かったと認識するに前にすでに微妙な登りが始まっていて巡航速度が落ちてくるという現象が起きます。トップギアでの巡行ですので速度を戻すためにそのままスロットルを開けても負荷もありますから速度の回復はゆっくりなものになります。
    するといかに渋滞が少ないと言ってもそこは関東平野ですからそれなりに車は連なって走っています。すぐに後ろの車が接近してくる、ということが起きます。まあそうなると流れを乱しては悪いかなという感じになりトップギアでの加速はやめて1速落として回転数をあげて速度を回復させる、という操作を時々することになります。そうすると操作は煩雑になりますし、まあエリミの車重は思いので仕方がないのでしょうが回転をあげてもそう鋭い加速をするわけはないのでなんとなく追い立てられた感じはそう解消しない割に回す分だけ燃料を食ってしまうので燃費は伸びない…移動という点では効率がいい道ですが、実際に走るとなんとなく少しストレスがたまる…何回かこのルートを通行しましたがいつもそんな状態でした。
    今回、ハイオク仕様の状態で通るとどう変化するかワクワクしながら通ってみると…
    結論から言うとストレスが減りましたね。前にコメントした通り、中高回転でのトルクの増加は特にトップギア(エリミは5速)で顕著で、ちょうど巡行に使う回転域(すみません、タコメーターはないのでw数値はわかりません)で力強くなったのでトップのままアクセルを開けるだけで回復の操作は十分足りるようになりました。むしろ今までのつもりで開けっ放しにしてしまうと巡行スピードそのものが免許に悪影響が出る領域に入りそうになるw、今までよりも開けた後の戻しは確実に早くなりました。その力の増加のおかげでシフトダウンの必要性も無くなりました。
    燃費ですが、復路の途中リザーブになって給油したのですが37km/lという結果でした。ほぼ今回と似たようなルートでこの夏にも走ったのですがその時の燃費は35km/lでした。季節の違いや諸々を考慮すると厳密には同じ条件下とは言えないと思いますが、2km/l伸びました。
    絶対値としては一般的な125ccのバイクとしては物足らない数値かと思いますが(今のこのクラスのはバイクは燃費が良いものが多くて古えのライダーとしてはびっくりです)、車重が重いということと、(日常使い+ツーリング)in 関東平野ということを考えると、ドライバビリティが向上した上燃費も伸びたので自分としては満足です。費用的には燃費の伸びはコストの上昇を相殺まではいかなかったものの1回の給油でのレギュラーとの差額は数十円程度ですのでまあ許容範囲です。
    今回は比較的長い時間エンジンに負荷がかかる状態で使用してみたので違いがよくわかりました。しばらくはハイオク運用をしてみようかなと考えてます。

    • 詳細な続報コメントありがとうございます。
      車種や走行環境、運転の仕方などの違いによる変化はとても参考なりますね。
      いままで報告されていたYB・YBR系エンジンや私のCGL(CG)とも違った結果が出てとても興味深いです。
      燃費は大幅な改善とは行かなかったようですが、トルク向上などハイオクを使用するメリットなども得られたようで、燃料を選択する上での判断材料として有用レポだと感じました。

      私のCGLでは二回目の給油時に燃費が悪化し、現在三回目のハイオク使用ですが次回も継続使用するか思案中です。
      また何か変化がありましたらご一報いただけるとありがたいです。
      ありがとうございました。

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