久しぶりのブレーキメンテ

今回は久しぶりのメンテナンス記事ですよ。
5月にタイヤ交換をした時に行って以来の前後ブレーキの清掃と調整をやってみます。
実走行約11,000kmでの状態で、約5ヶ月間経過時です。
という訳でまずはフロントブレーキから。

外したフロントブレーキ、だいぶ汚れています。
灰色のブレーキシューがダストで茶色くなっています。

ブレーキシューをパネルから外してみました。
偏摩耗も無くまあまあいい状態ですね。
ダストを除去してきれいに清掃、紙やすりで軽く削って仕上げます。
シューの厚みは約3.9mmほど。
五ヶ月で3,300kmほどの走行ですからあまり減っていませんね。

Fドラムの内径は129.8mm。
使用限界は131mmなのでまだまだ大丈夫ですね。

ブレーキパネルの各部品を分解して清掃していた時に気がつきましたが、インジケーターの位置決めのため一箇所だけ切り欠きが異なり、カムのシャフト中央部にグリス溜まりと思われる段差がありました。
組みつけの容易さとグリス切れを起こしにくくする工夫がなされているわけですね。

きれいに清掃したフロントブレーキです。
各回転部にグリスアップを施し元通り組み付けます。
ついでにブレーキワイヤーの状態を調べてみましたが、グリスが抜けて乾燥している状態だったので、こちらにもたっぶりグリススプレーを充填してみました。
続いてリアブレーキ。
もう、こちらはフロントに比べて面倒さが上を行きます。
手順としては

  1. チェーンアジャスターを緩める
  2. トルクロッドを固定している各ナットを緩める
  3. ブレーキロッド調整ナットを緩める
  4. アクスルシャフトを緩める
  5. ホイールを前側にずらしチェーンをスプロケットから外す
  6. ブレーキパネルからトルクロッドを外しブレーキロッドを外す
  7. アクスルシャフトを抜いてリアホイールを引き出す

書いているだけでめんどくさくなりますw

外したリアブレーキの状態。
こちらもダストで汚れていますが、使用頻度の違いかフロントほどではないですね。

と思いましたが、ドラムにこびり付いていたダストをかき集めたらこんなにありましたよ。
続いてフロント同様、ドラムやブレーキシュー、ブレーキパネルを分解清掃します。

ついでにドリブンスプロケットの状態も見てみましょう。
1年10ヶ月、約11,000km走行時の状態。
摩耗はしていますが、まだまだ行けそうですね。

ハブダンパーはやせや破損も無くこちらもとりあえず問題なし。
薄くシリコングリスを塗って組み付け。
次回タオバオで部品発注する時はこのあたりの消耗品も頼んでみるか。

きれいになったリアブレーキの部品たち。
グリスアップして元通りに組み立てます。

リアドラムの内径は約129.5mm
こちらも問題なし。
清掃も終わって後は元どおりに組み立てていきます。

ホイールにハブとブレーキパネルをはめてスイングアームに装着。
アクスルシャフトを通してチェーンの調整をしますが、その前にトルクロッドの装着ですね。
ここの組立ですが、順番どおりにやらないと面倒なことになります。
最初にブレーキロッドを仮止めしてからトルクロッドを仮止め。
チェーンの調整が済んでからトルクロッドの固定とリアブレーキの調整という流れになります。
エア抜きの必要が無く構造が簡単とはいえ、構成部品が多いため正直面倒です。

チェーンの張り具合はこんな感じ。
ここまで純正のチェーンで来ましたが、まだまだ使えそうな感じです。
フルカバータイプのチェーンカバーをつけていたせいか錆も無く耐久性はありますが、結構すぐに伸びてしまうので調整頻度が多いのが面倒な点ですね。

チェーンラインも出て調整は終了。
掃除しながらの作業だったので約三時間ほどかかりました。
(腰痛い~)

ここでちょっとした小ネタ。
トルクロッドの固定ボルトについている割りピンをRピンに変更して作業性を良くする改造はネット上の先輩方が提供してくれている有用なネタですね。
私も真似してみました。

こちらはCGL125限定のネタ。
タンデムステップの固定シャフトがネジ止めでなく、ここも割りピンが使われています。
洗車時、マフラーをスポンジで洗っている時にこの割りピンが手の甲に当たって出血することが頻発したので、こちらもRピンに置き換えてみました。
トルクロッドほど外す機会がある部品ではありませんが、洗車時の出血を防ぐことはできました。
安い部品なので試す価値はありますね。
前後ブレーキの調整後試走をしてみましたが、シューのあたりが出るまではブレーキの効きが甘いので注意が必要です。
フロントに関しては、ワイヤーへの注油効果が大きく、ブレーキ操作がスムーズになりました。
ディスクブレーキに比べて面倒な上に大幅改善が見込める作業ではないですが、中身が見えないだけに定期的なメンテが必要ですね。

コメント

  1. CGLは、スイングアームが角断面で剛性ありそうですね〜
    私の場合、リアタイヤ外す時は…
    トルクロッドを先に外して、アクスルシャフトを抜いてしまいます。
    その後、フリーになったリアタイヤをちょっと前にずらし、チェーンを外してスイングアームに掛けておきます。
    組み付けは逆手順です。
    この方法ですと、チェーン引き調整不要で楽ですよ。

    • アジャスターには手を触れないで、ということでしょうか?
      確かにこれならチェーン引きの調整が不要になりますね。
      ブレーキメンテやタイヤ交換のみの場合だと楽にできそうなので次回試してみたいと思います。
      ありがとうございます!

  2. アジャスターと言う単語が出て来ませんでした(笑)
    歳は取りたくないものです。
    ちなみにチェーン調整後、アクスルシャフトを締め込んで、張り過ぎになった事は有りませんか?
    チェーン調整後、アクスルシャフトを締め込む際に、足の裏でチェーンにテンション掛けながら締め込むと調整した通りに仕上がりますよ。

    • アクスルシャフトを締め込むと張りすぎになることありますね。
      自分はその分を見越して、ゆるめに調整してから締め込んでました。

      >チェーン調整後、アクスルシャフトを締め込む際に、足の裏でチェーンにテンション掛けながら締め込むと調整した通りに仕上がりますよ。

      と言うのは、チェーン下側の中間部分をつま先で押しつつアクスルシャフトを締め込む。
      ということでいいのでしょうか?

  3. 余り人には見られたくない格好になりますが…
    試して見て下さい(笑)

    • チェーンの張りについてちょっと調べてみました。
      アクスルシャフトを締め込んでいくと、シャフトが後方へ(時計回りに)ずれていく訳ですね。
      中にはドリブンスプロケットの歯とチェーンの間にドライバーを噛ましてズレを防止する、といったやり方をしている人もいるようです。
      近いうちに再度チェーン調整をする予定なので、Jokerさんに教えてもらった方法を試してみますね。
      ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました