CGL125 春の足まわりメンテナンス2021 その1

さてさて毎年GWのこの季節といえば恒例の大メンテナンス大会な訳なんですが、結果的に予定の半分しか消化できなかったということもあって足まわりメンテその1となりましたよ。

今回は二年に一度のフロントフォークオイルの交換やブレーキの清掃及びグリスアップ、リアはブレーキや駆動系に加えスイングアームピボットの点検清掃も実施するつもりでしたが果たしてその結果は。

というわけで準備が遅くなり昼前の時間帯から作業開始。
さっそく暗雲垂れ込める状況となりましたが作業を進めていきます。

まずはフロントホイールを外してブレーキの状態を確認。
前回の点検清掃が昨年8月以来ということもあってダストの量はけっこう多め。
スピードメーターギアまで外せる部品は外して清掃しましたよ。
今回は交換しようと思ってたブレーキシューの厚みは約3.5mmということで、時間が押していることもあってこのまま再装着。
もう6年以上使ってるのでいい加減交換したいところですね。

お次は今回の整備のメインであるフロントフォークのオイル交換です。
トップブリッジの締め付けボルトを緩め、フロントフォークを外してしまう前にフォークトップキャップを緩めておきます。
(フォークを外した後だとインナーチューブを保持しにくくトップキャップが緩めにくくなるため)
続いてステム側のボルトを緩めてフロントフォークを取り外します。
ざっと見たところ目立つ錆や傷もなく、ダストシールからのオイル漏れもなく状態は良好。
後付けのフォークブーツと定期点検のおかげでしょうか?8年目の割にはインナーチューブは良い状態を保っているようです。

んで古いオイルの排出。
今回は約160mlほど排出され、左は若干の透明度を保ってましたが右はグレーに濁ったオイルが出てきました。
古いオイルがあらかた抜けたところで灯油で内部を洗浄。
しばらく逆さまにして残ったオイルが出てくるのを待ちます。

オイルが抜けきるまでの間、スプリングなど内部のパーツを洗浄。
スラストベアリングの状態は特に問題ないようなのでこのまま使いましょう。
で、今回点検時のインナースプリングの自由長は、右が約482mmで左が約483mmでした。
(二年前の前回とほぼ変わらず)
使用限界は457.2mmなのでまだまだ余裕のようです。

フォークブーツも激安中華品の割には定期的にシリコーンスプレーを塗布しているせいか、経年による劣化や破れも見えず良い状態でした。

さらにステムのフォークホルダー部分を金属磨きのボンスターで磨いておきます。
ここはトップブリッジに比べて錆びやすい場所で、放置しておくとフロントフォークのインナーチューブが錆びるので、外した際には是非ともチェックしておきたいところ。

というわけで概ね清掃と点検が終わったところでフォークオイルの投入です。
前回まではカワサキのフォークオイルG10を使用してましたが今回からはスズキのATオイルを使って見ます。
というのもCB125JX(JC09)のサービスマニュアルには「指定作動油:”ホンダATF”」と記載されていることからATオイルなら問題ないのだろうってことで、以前安売りされていたものを購入しておいたのです。
粘度は不明だけど、透明な赤いオイルだし見た目が似てるからいいんじゃないかな?(笑)

ちなみにCGLのサービスマニュアルによると、フォークオイルの量は65cm3(65ml)ってことなんですが、排出量もから見てどう考えても量が少なすぎます。
なので今回も油面で調整としました。

スプリングを抜いてインナーチューブを縮めた状態でフォークトップから159mmになるように調整。
だいたい160〜170ml程度必要ということで一回あたり約340mlですから1L缶では三回分には足りないということですね。
3回目の足りない分は適当なエンジンオイルでも混ぜておけばいいでしょう。
(そういえば前回交換した時は量が足りなくてエンジンオイルを足したんでした)

フロント周りの点検清掃が完了したところで各所グリスアップをしつつ組み付けに入ります。
フォークボルトの締め付けは、トップブリッジが23Nm、ステムが34Nm、フロントアクスルナットは52Nmで締め付け。

というわけでフロント周りの作業を終えたところですでに15時を過ぎちゃってたということで今回の作業はこれにて終了。
やはりブレーキなどの細かい部品まで分解清掃してると時間かかるし正直疲れちゃいましたw
こんな状態でいくら日が長くなってきたからといって日没間際の時間まで頑張るのはミスの元です。
半ば言い訳がましい感じもしますが一番やりたかったフォークオイルの交換ができたので今回は良しとしておきましょう。

スイングアームを含むリア周りの整備はまた次回とします。


※追記

サービスマニュアルに記載されているフォークオイルの量が「65ml」ということで辻褄が合わないという件ですが、「1が抜けてるんじゃないか?」とご指摘いただきなるほどなと思いました。
前述の通り今回のオイル使用量が約160〜170mlだったので、マニュアルの記載ミスで本来は「165ml」ということであれば辻褄が合いますね。
という訳で、
CGL125のフォークオイル使用量は165mlあるいは油面159mmで調整する
が正しいということになりそうです。

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