CGL125のワイヤーケーブル情報

CGL125 情報

なかなか明けない梅雨とともに昨今の状況下でまとまった距離を走る事ができていない我が
CGL125。
購入以来六年を越え4月の自主点検ではついにケーブルワイヤー類の劣化に伴う不具合が出て、それらを交換すべくパーツを入手したもののここまでの数ヶ月放置状態でした。
今回はそれらワイヤー類の交換に先立ってサイズ等の計測をし記録を残すべく備忘録としてブログ記事を書いてみますよ。

フルサイズ18インチのバイクとしてはフロントドラムブレーキという少々特殊なバイクゆえ、今後も維持していけるかの生命線ともいえる重要な部分なので具体的な数値と画像による記録はしっかり残しておきたいものです。

ちなみに、以前購入した「WY125」用の社外品格安ケーブルは各部のサイズ違いにより使用できない事がわかったので、日本国内で流通している国産バイク用ケーブルで互換品がないか?探してみましたが、具体的な数値の表示がなく現物あわせでの確認は効率が悪いのでCGL125(WY125-F)のパーツリストから割り出したパーツナンバーを元にウーヤン本田純正のパーツを取り寄せる事としました。


さて、まずは4月のメンテナンス時にクラッチレバー接続部のタイコ付近がほつれてしまったクラッチケーブルから。
(以下、サイズ等は計測時の誤差があるためおおよその数値として記載します)

クランクケース側接続部のサイズは上の写真の通り。
次にあげるクラッチレバー側の接続位置でクランクケース側のアウターからの長さが決まるため、この範囲内に収まるサイズでないと取り付けが出来ても遊び調整の範囲内で収まらず使用できない可能性が高いと思います。

タイコ側はアウターから概ね3〜4cmインナーが出てくる位置になるようです。
形状・太さはごく一般的なものですね。

ケーブルに記載されているパーツナンバーの刻印はKRF-900
ケーブルの全長(インナー)のサイズは約108cm
アウターの長さは約97cm
誤差はあるでしょうが大体このサイズを目安にすると良いでしょう。

以下の他のケーブルもそうですが、購入の際はこのパーツナンバーがあるかどうかを確認できれば純正品を入手できる確率が高くなるでしょう。

クラッチケーブルのパーツナンバーは

22870-KRF-900:CABLE COMP., CLUTCH

多分日本国内には流通してないと思うので入手先は中国などの通販サイトから個人輸入するのがもっとも確実なルートかもしれません。
慣れてない人には敷居が高いと思うので国産バイクのパーツでポン付け流用できるものがあるかどうか?情報が待たれますね。


続いてスロットルケーブル
こちらはCG125などとほぼ同サイズなので入手性は良い方かもしれません。

ワイヤー一本引きタイプの強制開閉式キャブレター用のよくある形状です。

キャブレター側の引き出し量は目一杯こちら側に寄せて約95mm。

ケーブルのパーツナンバーの刻印はKRF-B41
ケーブル全長(インナー)の長さは約100cm
アウターの長さは約90cm
ということでほぼCG125のものと同じようです。

スロットルワイヤーのパーツナンバーはパーツリストでは17910-KRF-S00:CABLE COMP., THROTTLEが指定されていますが今回は、

17910-KRF-B41

が来ました。
CG125ほか用として流通してるようで、他車への装着実績もあるようです。
CGL125純正ケーブルと比較しても同サイズなので使用は可能だと思います。


お次はCGL125では一番の問題となったブレーキケーブル。
ドラムブレーキ用のワイヤーといえば一般的には現行車でもスーパーカブやスクーターなど多くの車種で採用実績の高い社外品も含め手に入りやすいパーツではありますが、CGL125に於いてはもっとも入手が困難である可能性の高いパーツである事が今回の調査で発覚しました。

一番の問題点はここ。
ドラムブレーキパネルのワイヤー固定部からアジャスターまでの距離が長く、スーパーカブなどよく見かけるブレーキワイヤーでは装着自体ができません。

ブレーキレバー側タイコ部はよくある形状の一般的なものですが、こちら側の取り付け位置はクラッチワイヤーと同様にアジャスターも含めての位置関係はあまり自由度がないので長さが合わないと辻褄が合いません。

ケーブルのパーツナンバーの刻印はKRF-B50
ワイヤー全長(インナー)の長さは約119cm
アウターの長さは約102cm
ということで原付クラスのドラムブレーキ車と比較してかなり長くなっています。

ブレーキワイヤーのパーツナンバーは、パーツリスト上では45450-KRF-S00:CABLE COMP., FR. BRAKEが指定ですが

今回は45450-KRF-B50-C1を購入しました。

実はこれ、他のケーブル類は中国の現地モデル「WY125-F」用として出品されているものの多くがCGL125に使用できるパーツとして適合するのですが、ブレーキワイヤーだけは出品されている画像を見る限り「WY125-P」用のものが(私見として)適合しそうだ、という事で試し買いしてみました。

パーツリストに記載されているパーツナンバーの物が注文出来れば使用できる可能性も高まると思いますが、購入したタオバオ等個人輸入代行を利用した通販ではパーツナンバーを指定しての購入が思うように行かないことと、それが注文できても注文通りの品が来るのかわからないという難点があるので、今回は出品画像を頼りに賭けに出てみたという訳です。

結果CGL125に純正装着されているブレーキワイヤーと同サイズの物が入手できたので結果オーライというところでしょう。
ちなみにですが、CGL125に新車時から装着されているブレーキワイヤーを見ると、刻印されているパーツナンバーは「KRF-B50」とあるので、今回購入したWY125-P用のブレーキケーブルが指定パーツとしては正しいのかもしれません。

さらにちなみにですが、以前購入した装着できない「WY125-F」用ケーブルと今回購入した「WY125-P」用ケーブルを比較してみた写真がこちら。
アジャスタ部はほぼ同サイズなものの、ワイヤー固定部(ストッパー部)までのサイズが全く異なる事がわかります。
アウターのストッパー部の太さが違っているのも確認できると思いますが、この部分、
WY125-F用が太さ5.7mm、WY125-P(CGL125純正)が太さ9.3mmとなっていました。

上記比較によるケーブル長の違いがどこに出るのかというと、

スーパーカブやCG125にお乗りの方は比較してみて欲しいのですが、ご覧のようにケーブル固定部(ストッパー)とブレーキカムの位置関係がかなり離れている事がわかります。
かつブレーキアームが全長約13cmとかなり長くなっている事もあってワイヤーの引き出し量も他車と比べて長くなっている、ということのようです。

今回CGL125のブレーキワイヤーについて調べた範囲内では、ケーブルの長さやアウターとの比率に加えブレーキパネル自体もCGL125独自の設計がなされているようで、他の車種で同様なサイズ感の物を探し出す事ができませんでした。
なので余談ですが、もしCGL125のブレーキパネルを流用してフロントブレーキの大径化等を目論んでる方、ブレーキパネルだけを入手しても同時にケーブルも入手しなければ装着すらできない可能性が高いという事を想定しておいたほうが良いでしょう。
しかし、ワイヤーも同時に入手できたとしても今度は車種によってはブレーキワイヤーが長すぎて取り回しに苦労するという可能性も出てきます。


最後にスピードメーターケーブル。
こちらは前回の記事でお知らせの通り、社外品のサイズ違いケーブル(FXD125用)が使用できてしまったので純正品の入手はしませんでした。

ですので新品交換で取り外した純正ワイヤーのサイズを計測。
ブレーキパネル側接続部の形状は上の写真のような形。
固定方法はC型サークリップを使用。

メーター本体側はねじ込み式の一般的な形状。

ケーブルに刻印されているパーツナンバーは、

KRF-B40

パーツリストに記載されているパーツナンバーはモデルによって違う物が指定されているようですが、純正装着されていた上記ナンバーから
44830-KRF-B40:CABLE ASSY., SPEEDOMETER
が適合するようです。

なお今回改めてサイズの計測をしてみましたが、2015年に計測した時の写真が出てきたので見比べてみたところ大きな差は見られませんでした。

ケーブル全長(インナー)の長さは約80.5cm
アウターの長さは約75cm
となっていました。


1980年代のCB125JX(JC09)の外観に1970年代設計のOHVエンジンを搭載、前後ドラムブレーキほか今の世の中ではほぼ枯れた技術の塊とも言えるCGL125ですが、採用されているパーツ類は他車との互換性がほぼ無いに等しく、ウインカーを始め今となってはほぼこの車種専用のパーツで固められた構成はこのバイクを維持していく上でかなりハードルが高いという事実を突き付けられました。

この車種用のほか互換性のあるパーツは今現在まだ入手困難な状況にはなっていませんが、今後の事を考えると他車からの流用ができない消耗品類は早々に入手の手筈を整えておいたほうが良いでしょう。
(あまりいないと思いますがこのバイクを長く乗りたい人なら特に)

自分自身このCGL125を知るきっかけとなった販売店の売り文句にあった「使い捨てバイク」というのはあながち間違っていなかった、のかもしれません。
なんせ私のようにここまでの労力をかけてCGL125を維持していこうと考えるオーナーさんはそう多く無いだろうと思えるからです(笑)

コメント

  1. ご無沙汰です。
    ハートフォードの雲豹125は台湾のタオバオみたいなサイトにメーカーのハートフォードが直接部品を売っているので代行業者に頼んでいます。
    インドホンダのスタナーはヤフオクで買いましたが、売った店がインドからバイクを並行輸入しているので、部品番号さえわかれば時間が掛かりますが、取りますよと言われて助かっています。
    CGL125も部品番号がわかれば売った店に部品取り寄せさせれませんか。中国バイクはかなりの店が輸入しているかと。中華CBF125もどうなのかな。

    • コメントありがとうございます。
      ご無沙汰しております。
      なるほど雲豹125のようにメーカーが直接部品を販売しているなら入手性は良さそうでうらやましいですね。

      CGL125の場合、もともと南米のチリ向けバイクなのでタオバオなどでは「CGL125」という車名で検索しても見つからないという事情があります。
      なので型式をたよりに中国現地向けの同型バイク「WY125-F」で検索し、かつCGL125のパーツリストから割り出したパーツナンバーと照らし合わせながら探すという形でこれまで部品を購入してきました。
      今回WY125-F用として出品していたブレーキワイヤーが使用できなかったこともあり、また安価な複製品・模倣品が多数あり純正部品が購入できる店舗も限られてることから適合するパーツを探し出すのは相当めんどくさい作業だなと感じた訳です。

      個人で散々調べてやっとここまでたどり着けたのに、多数のバイクを扱っている販売店ではいくら販売したお客さん相手とはいえここまでの手間がかかる作業は大変でしょうね。
      元々普通じゃ考えられないような安価な価格で手に入れたバイクですから、こんな手間のかかる作業も一つの楽しみとして割り切ってます。
      でなきゃこんなめんどくさいバイクのブログなんてできませんから(笑)

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