ブレーキダストの掃除と点検

清掃

最近メンテナンスネタばかりでつまらない感じなんですが今回もメンテナンスです。

前回の記事でギヤシフトスピンドルのオイルシール付近からオイル漏れを発見しましたが、その後数百キロ走ったところやはりオイル漏れが発生してました。
状況としては停車時にダダ漏れになるほどという訳でもなく、負荷のかかる回転域でジワジワ漏れてくるという感じで、緊急性が高いものでもないですが現状把握はしておこうという感じ。

さらにここのところ溜まったブレーキダストが原因と思われるブレーキ鳴きと、あからさまにフロントの回転の重さを感じるため前後ブレーキのダスト除去を兼ねて緊急メンテをしてみることにしましたよ。

まずはフロントブレーキから。
ホイールを外してブレーキドラムを見てみるとこの通り。
かなりの量のダストが溜まっていました。

ブレーキ関連のメンテは概ね半年おきと決めていたので今回はダストの除去とグリスアップだけにしておきます。
ちなみにフロントブレーキパネルのメーターギアのグリスは水の侵入による乳化が見られたので近いうちに分解清掃をしなきゃなりません。

ドラム内に溜まっていたダストをかき集めてみたらこれだけの量がありました。
これだけの量のブレーキシュー(とドラム内壁)が削れてるんですね。
ここ一ヶ月ほどはブレーキをかけるごとにキーキーと鳴きが発生していたし、押し歩きでも引っかかりを感じるほどで、さらに言うと最近は走行中も加速の鈍さを感じていたのでかなり影響があったようです。

リアブレーキはこんな感じ。
リアの使用割合はそう多くないからこちらはいつも通りって感じですね。
こちらもダストの除去とグリスアップ。

前回のブレーキメンテが五月で、約五ヶ月3,500キロってところですが、フロントは半年ごとに掃除すればいいかと思ってましたがそうもいかないようです。

続いて問題のギヤシフトスピンドルのオイルシールです。
約二週間でこの汚れ。
ダダ漏れとは行かないまでも短期間でこれだからこのまま放置する訳には行かないでしょう。

さらによく観察してみるとシャフトの一部にサビとメッキ剥がれが・・・

シャフトに傷を付けないようナイロンブラシなどを使ってできるだけ綺麗にしてみました。
メッキ剥がれのサビはオイルシールの部分まで至ってないものの、進行を防ぐための対策はしなきゃなりませんね。
オイルシール自体も経年劣化でだいぶヤレてきたように見えるし近いうちに交換が必要でしょう。

ついでにドリブンスプロケットが取り付けてあるトランスミッションカウンターシャフトのオイルシールの様子も見てみます。
こちらはオイル漏れや破損などは無いようでした。
ただ経年劣化によるヤレはあるようなので、時期的に言えばこちらも交換したほうが良さそうです。

さて当初の予定はここまででしたが、ついでなのでタペットクリアランスの調整でもしてみましょう。
昨年の7月にローラーカムフォロアーの取り付けに伴って調整をして以来となりますが現状はどうでしょうね。

と、その前にヘッドカバーの外し方などを書いてみましょうか。
CG125でも同じだと思いますが、ちょっと難易度の高い知恵の輪的な外し方が必要なヘッドカバー。
吸気側バルブを下げた状態でアジャストスクリューを避けながらヘッドカバー後ろ側を逃すのはCGオーナーならご存知のことでしょう。

ところがここから車体右側にヘッドカバーを外そうとしてもなぜか外れません。
みなさんここまでは到達できるようですが、ここから先に進めないこともあるようで断念するケースもあるようです。

しかしわかってしまえば簡単な事ですが実は簡単にヘッドカバーが外せるんです。
吸気側アジャストスクリューを越えたらヘッドカバーを反時計回りに回転してやると前側にうまく逃げて簡単に取り外すことができるのですよ。
CG125オーナーでヘッドカバーが外せないとお嘆きの方!ぜひ参考にチャレンジてみてください。

で、タペット隙間を測ってみます。
排気側は規定値の0.08mmで調整不要でしたが、吸気側が0.1mmと若干広がっていました。
こちらは規定値の0.08mmに調整し直して作業は完了。
(実は一回失敗してやり直しましたw)

※サービスマニュアルによるとIN,OUTとも0.08mm±0.02mmです。

最後に今年の四月から使い始めたNGKの二極プラグ「JR8C」の焼け具合でも見てみましょうか。
いい感じにこんがりきつね色ですが、向きによって煤の付き方が違うようです。
こんな焼け方を見たのは初めてですが、ちょっと燃調が濃いめなのかもしれませんね。
季節も変わるしそのうちキャブの調整でもしてみましょうか。

今日は台風の影響か季節外れの気温30度という事で、定期メンテナンス並みの整備はできませんでしたが、ブレーキダストの掃除だけでもかなりの効果があり、押し歩きレベルでもわかるほどの回転の軽やかさが取り戻せました。

一般的にドラムブレーキは制動性が劣るようなイメージがありますが、定期的な点検清掃を欠かさなければ通常使用では十分な機能を発揮しますが・・・
この定期的な分解清掃ってのが面倒なのは確かですね。

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