問題のあった加工済クラッチケーブルの交換

CGL125 メンテナンス

2021年の一月も終わりになろうかというところですが、昨今の情勢を考えると気持ちよくツーリングに行くのも気がひけるというもの。(寒くて億劫ということもありますがw)
というわけでブログネタが切れたとき用にとっておいたクラッチケーブルの加工・交換をしてみましたよ。

ここまでの流れを説明すると、昨年春に純正クラッチケーブルのタイコ部ワイヤーの一部にほつれを発見、買い置きしておいた社外激安品のWY125用クラッチケーブルに交換してみようと取り出してみるもののサイズが合わず改めて純正品を購入。
しかしそのまま新品の純正品を使うのももったいないし、サイズの合わない社外品ケーブルを捨ててしまうのももったいないので加工して代用したのが昨年の夏。

結果動作等には問題ないものの、純正品とのサイズ差からメンテナンス時の問題点や、ケーブル全長が短いことからクラッチ操作が重くなりギアチェンジの多い場面で左腕が疲れやすくなったりしました。

という訳で寒い中重い腰を上げてケーブルの加工・交換作業を始めてみます。
まずは以前加工取り付けした社外品WY125-F用として購入したクラッチケーブルの様子を確認。
一見問題ないように見えるクラッチワイヤーですが、昨年のクラッチやオイルポンプの確認等に始まった一連のメンテナンスでこの部分の脱着をすることが増えてサイズによる問題点が発覚。

純正クラッチケーブルに比べ全長が2センチほど短い上にアジャスターナットのボルト部分がさらに1cmほど短いので、アジャスターを前側端までずらしてもケーブルホルダーから外すことができず、さらにクラッチアームからタイコ部を外すこともできないことに。

結果左ハンドルレバー側のタイコを外すことでクランクケース側のタイコを外すことができるのはわかりましたが、クラッチレバーを外すにはミラーに共締めしてあるナックルガードを外す必要があり、特に冬の時期などはハンドルカバーも装着してあることから面倒さが倍増。
出先でクラッチケーブルを外すシーンが出てきたときのことを考えるとこのような懸念事項を維持し続けるのは問題です。

というわけでこれらの問題点を解決するために、もう一本温存してあるサイズの合わない社外品クラッチケーブルの純正サイズ加工をしていきます。

長い前置きを経て作業に入りますよ。
まずは温存してある新品の純正クラッチケーブルとサイズの合わない社外品WY125用クラッチワイヤーのサイズ比較をしてみます。
アウターサイズはほぼ同じもののインナーが約2.5cm長いということでポン付けできなかった使い道のない激安社外ケーブルですが、クランクケース側の既存タイコ部をぶった切って汎用のパーツを使ってタイコ部を新設します。

で、新たに新設するタイコ部は前回同様2種類の圧着スリーブを組み合わせてステンレス用ハンダで固定する形で作成します。
前回は小径のスリーブをつば付きスリーブに全て打ち込んでしまいましたが、フィッティングの加工が面倒で結果満足のいく仕上がりになりませんでした。
今回は構造等を考えて半分打ち込んで余分を削る形としてみます。

純正ケーブルと同じ位置になるようマーキングしてから打ち込んだ圧着スリーブをハンダ付け。
今回もステンレス用はんだを使いましたが、フラックスを使用するとワイヤーの隅々まで流れ込んでしっかり固定できました。

続いて先端部分を純正のサイズに合わせて卓上グラインダーで削ります。
削った面にもう一度ハンダを流し込みケーブルのタイコ部の加工は完成。

ここからは屋外での作業。
晴れた日中の作業とはいえ日陰の場所でやるのはかなり堪えますね。

まずはこれまで使用してた加工済クラッチケーブル1号を車体から取り外し、今回加工した2号とサイズ比較をしてみます。
こう見るとアジャスターボルト部分のサイズに差があることがよくわかりますね。

んでまずはブーツを取り外して仮装着。
若干長いような気もしますが操作や取り回しは問題なし。
というわけで最大の懸念だった左クラッチレバーを外すことなくクランクケース側アームからクラッチケーブルを外すこともできるようになりました!

一通り確認をしてからブーツやロックナットを純正品から流用して装着。

はいできました!
寒い中での作業だったのでこの日の作業はここまで。
後日試走してみて不具合がないか確認をしてみたいと思います。

で、後日談。
この作業のあと寒気と全身の節々の痛みを感じ風呂で冷え切った身体を温めて早めに就寝したものの体調が悪化。
完全に風邪の症状で寒い中無理して作業したのが祟ったようです(笑)
という訳で試走は先送りとなりました。
どうもクラッチ周りをいじるとよくないことが起きるようですw

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