CGL125のエアクリーナーエレメントを清掃してみた

やりたかったカスタムはほぼやり尽くし、ツーリングに行く機会もなく最近はメンテばかりの我がCGL125。
正直言ってネタ切れ状態の当ブログですが今回もメンテネタですw
と言っても、今回はいままで記事にすることがなかったネタなのでCGL125のオーナーさんには役立つかもしれませんよ。

で、今回のメンテはエアクリーナーです。
いままでキャブレターの清掃・交換の際に取り外しついでに軽く清掃することはあったので全くのノーメンテというわけではありませんが、サービスマニュアルに記載してある方法での清掃はしたことがありません。
購入してもうすぐ6年になろうというところですが、エアクリーナーエレメントは目立った汚れもないことから細かなゴミの除去程度で済ませてきました。

ブログのネタ切れもあり、この際ということで以前予備で購入しておいたCG125用エアフィルターのフィッティングも併せてしっかりと清掃してみたいと思います。

まずは後付けの灯油ポンプを利用した内圧コントロールバルブを外し、キャブレターのコネクティングチューブのクランプを緩め、4本の固定ネジを外してエアクリーナーボックスのふたを外します。
CGL125はエアクリーナーBOXのふた側にエアフィルターとエレメントホルダーが付いています。

エアクリーナーボックスの中はこんな感じ。
細かな砂埃が付着しているので簡単に拭き掃除をしておきます。
ちなみにボックス内は後方に向かって空いているインテークダクトがあるだけ。

外したエアクリーナーエレメントを分解してみます。
ホンダのWebサイト「語り継ぎたいこと | CG125 / 1975 – Honda」3ページ目の記載にある、

エアクリーナーエレメントは洗って再使用できる発泡ウレタン製とし、Honda初の2重エレメント構造を採用した。外筒はメッシュを荒くして1次ろ過機能を持たせ、内筒は20ミクロン以上のほこりを完全に清浄し、さらに20ミクロン以下のほこりもエレメントに含浸させたオイルで完全に除去できるようにした。これによって、エンジン寿命が延び、エンジンの信頼性が飛躍的に向上した。

のCG125と同じ構造になっており、目の粗い外筒と目の細かい内筒の二重構造になっているのがわかります。

取り外したフィルターの画像を拡大してみると外筒と内筒の目の細かさの違いがわかると思います。
ちなみにこのフィルター、
内筒は・純正品番:17211-KEW-900 ELEMENT A, AIR CLEANER
外筒は・純正品番:17214-KEW-900 ELEMENT B, AIR CLEANER
で、日本国内では入手困難のようです。

そんな訳で形状や構造が違うものの、代替品に使えるか?と以前購入しておいたCG125用(と表示された社外品)のエアフィルターを確認してみます。

左が社外品CG125用エアフィルター、右がCGL125に装着されていた純正エアフィルター。
一目で違いがわかりますね。
サイズ的には
・CGL125純正
 内筒→内径:約75mm 外径:約105mm 長さ:約78mm 厚み:約14mm
 外筒→内径:約100mm 外径:約110mm 長さ:約78mm 厚み:約5mm
・CG125用社外品
 内筒→内径:約60mm 外径:約83mm 長さ:約88mm 厚み:約13mm
 外筒→内径:約88mm 外径:約110mm 長さ:約88mm 厚み:約11mm
という感じ。

ちなみにCG125用社外品エアフィルターはCGL125純正のような内筒と外筒のスポンジの違いはなく、外筒にも目の細かいものがセットされてました。

当初は予備品として購入していたCG125用社外フィルターを試してみるつもりでしたが、計測の結果サイズ違いな上に目の細かいダブルフィルター装着で多分吸気抵抗になりそうな予感がするので、今回はCGL125に装着されていた純正フィルターを洗浄して使うことにします。

マニュアルには「洗い油で洗い乾かす」と記載されてますが、そんなもの持ってないので中性洗剤を水で薄めたもので押し洗いしてみました。
劣化したエアフィルターの場合この時点でボロボロに崩壊することがあるようですが、購入後6年を迎えるCGL125の純正フィルターは洗浄しても形を保っていましたよ。

中華バイクというととにかく品質が悪くすぐに壊れるというイメージがあるようですが、我がCGL125の各パーツは耐久性が高く助かっています。

洗浄したエアフィルターを乾かしている間に外した各パーツを洗浄、各部を点検し再度組み立てていきます。
灯油ポンプを利用した内圧コントロールバルブのバルブ部分は、常に動き続けている場所にしては目立った劣化や破損もなかったのでそのまま再度組み立てました。

ブローバイガスに含まれるオイルをキャッチする役目のストレージタンクには、通常少量のオイルが溜まっているはずですが、ブローバイ経路の途中に内圧コントロールバルブがあるせいか?綺麗な状態を保っていました。
(内圧コントロールバルブ装着前ではオイルが溜まっていたことを確認しています)

概ね清掃が済んだところですが、洗浄した純正フィルターがなかなか乾かないのでCG125用社外フィルターの装着を試してみました。
純正より10mmほど長いですが、無理やり押し込んで装着。
画像左が内筒を装着した状態で、右がその上に外筒を装着した状態。
なんとか装着できましたが、内筒の内径が純正より細くキツキツなため外すときには引きちぎれそうな危うさがあります。

この状態で一旦組み上げてエンジンをかけてみましたが、気のせいか?スロットルレスポンスが重い感じ。
吹け上がりも重くやはり吸気抵抗になっているように思えます。

さて洗浄した純正エアフィルターですが、曇天ということもあって一向に乾かないためドライヤーで強制乾燥。
エレメントホルダーに組み込む前に今回初めてマニュアルに記載されたオイル塗布をしてみました。

サービスマニュアルには「エンジンオイルに浸し、余分なオイルを絞る」と記載されてますが、イラスト通りの量で浸すとオイル付けすぎな気がしますね。
(いままではオイル塗布しないで問題なかったし)

ということで今回はビニール袋にエアフィルター内筒と、大さじ二杯ほどのエンジンオイル(車用の余ったやつ)を投入してもみもみしてみました。
投入したオイルが余ることなくスポンジに吸収され適度に行き渡った感じで含浸できましたよ。
(外筒は一次濾過用なのでオイルの含浸はなし)

フィルターを元どおりエレメントホルダーの装着し外した各パーツを元どおりに組み立て、今回のエアクリーナーエレメントのメンテナンスは終了。

各部の締め付け等を確認してエンジン始動。
試しで装着した目の細かいCG125用社外フィルターより、やはりスロットルレスポンスは軽く吹け上がりも良好。

なぜかやたらと汚れやすいコネクティングチューブもきれいになって気分も上々、このまま試走へ行きたいところですがどうにも天候が不安定なので明日以降確認してみることにしましょう。


さて今回は結果としてサービスマニュアルにあるメンテナンスページ通りの洗浄作業で終えたわけですが、代替え品として用意していたCG125用のエアクリーナーエレメントがそのままでは使用できないとわかり今後その代替案を考える必要がでてきました。

CG125用のフィルター内筒は少々サイズ的にキツめなもののそのまま装着・使用できそうですが、純正の目の粗い外筒の代替品は似たようなウレタンスポンジで自作するか、CGLのものを壊さないように使い続けるというのが現実的な落とし所なのでしょう。
ただ、使用環境がそれほど過酷とは言えない日本では二重構造になっているエアフィルターの内筒のみでの使用でも良さそうな気もします。
その場合エアー吸入量が増えてキャブセッティングが変わる可能性も考えなければいけませんね。

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