リアブレーキ清掃からのスプロケメンテ

清掃

前日の予報では雨だったこの日、予想外の晴れ間で特にすることもなかったのでちょっと前から気になってたリアブレーキの掃除をすることにしましたよ。

ここ最近ドラム内に溜まったブレーキダストのせいか?効き方が唐突でいわゆる「カックンブレーキ」状態なうえに鳴きが出ていました。
まあダスト掃除くらいなら短時間で済むしそのあと久しぶりに洗車でもするか、などと考えつついつものように分解、ホイールを外してタイヤ交換作業台に乗せたところで「どれどれ、ハブダンパーのガタつき具合でも見てやろうじゃないか」とハブを揺すってみたところ・・・

いつもと違う感触の大きめのガタつきを感じ、よくよく観察してみるとドリブンスプロケットを固定しているボルトがユルユルに緩んでカタカタ動いちゃってる状態に。
いままで足回りメンテの時に何度となくバラしてきましたが、正直ドリブンスプロケットの固定確認は疎かにしてました。
ドリブンスプロケットワッシャーが回り止めの役目を果たしボルトの脱落を防いでいたからよかったものの、スプロケットのガタは駆動系のトラブルに繋がる可能性もあるのでこの程度の状態で発見できたのはある意味ラッキーでした。

そのまま緩んだボルトを締め直せば済むことですが、こんな機会はそうそうないので以前買い置きしておいたパーツのフィッティングなどをしてみます。

周り止めのために折り曲げたドリブンスプロケットワッシャーの端をマイナスドライバーなどで開き、ボルトを外し清掃。
外したついでに買い置きしてたウーヤンホンダ純正のドリブンスプロケットワッシャー
部品番号:42306-KRF-S00
と今まで付いていたパーツのサイズ比較、フィッティングを確認。
ドリブンスプロケットの固定ボルトは13mmのソケットで外しました。

続いて外した純正39Tドリブンスプロケットの状態を確認しつつ、以前購入した社外品38Tドリブンスプロケットの比較とフィッティング。
こうやって見ると5年と9ヶ月、約31,000km使用した純正39Tドリブンスプロケットの歯の状態は悪くなく、来年あたり交換しようか?と考えてましたがまだまだ使えそうです
(むしろ新品社外品38Tのほうが歯が尖ってるように見えるんだけど)


ちなみに、サービスマニュアルやパーツリストを見ると、仕様にはドリブンスプロケットの歯数が「38T」となっているのに私が購入したCGL125には写真のように「39T」が装着してあります。
最近販売されているスポークホイール仕様のCGL125のドリブンスプロケットの歯数がいくつなのか気になるところです。


その他ハブ関連パーツの掃除を終えドリブンスプロケットの取り付けをしますが、この固定ボルトの締め付けトルクが64Nmというかなりな高トルク。
ほんとかいな?と手持ちのCB125JX(JC09)のサビースマニュアルを見てみたところ、やはり5.5〜6.5kg-mという値だったので間違いじゃないようです。
とはいえ、固定されていない状態のハブにそんな高トルクでの締め付けなんてできないので、ホイールにハブダンパーを装着した状態でできる限りの力で締め付けておきました。
ドリブンスプロケットワッシャーは今回は外したものを再利用。

ハブとドリブンスプロケットのメンテが終わったのでようやく予定だったリアブレーキの清掃。
今回もドラム内壁は汚れ落としのナイロンたわしで掃除します。
今まではパークリを吹きまくってましたがナイロンたわしでこすると面白いようにブレーキダストが取れますね。
仕上げに空気入れでエアーを吹き付けダストを飛ばします。

ブレーキパネルとブレーキシューも同様にナイロンたわしでゴシゴシ、細かい部分も面白いようにダストが取れます。
仕上げに各部のグリスアップと確認をしつつ組み上げて掃除完了!

ちなみに使ったナイロンたわしはダイソーで買ってきた「GRINDING PRO 汚れ落とし5枚入」ってやつ。
どうです?ドラムの中がピカピカでしょう!

お次はそろそろ交換時期かな?と思ってるハブダンパー。
バラすたびに塗っているシリコーングリスが効いてるのか?さすがに少々のガタがあるものの、見ての通り目立つ痩せや劣化も感じません。

とは言えギアを入れてリアホイールを回転させた時のガタつきはあるので、今回ハブの「歯」の部分と、それが嵌まるハブダンパーの「穴」部分のサイズを測ってみました。
「歯」の一番厚みがある部分で約13.5mm、ハブダンパー穴の同じ部分で約14mm。
あとついでに買い置きしてた手持ちの純正ハブダンパーの穴を測ったところ、約14mmということでサイズ的にはガタが出る状態ですが、ほとんど変わらずという結果だったので今回は今まで付けていたものをそのまま使用することにしました。

各部清掃とグリスアップをしつつ組み付け、チェーンの引き調整をして終了、ここまでで結構な時間を消費してしまったので予定してた洗車は後日ということに。

片付けを済ましてからちょっとだけ家の前で試走してみたところ、発進、加速、減速時のショックが激減し、スロットル操作に合わせてトラクションがしっかりかかっているの確認できました。
今まで加減速でギクシャクした感覚というものを感じなかったわけではありませんが、ここまで変化するのを実感するとドリブンスプロケットのガタつきが大きく影響していたんだなと再認識できましたよ。
センタースタンドを上げてギアを入れた状態でリアホイールを回転させた時のガタつきも減少したし、ハブダンパーだけの問題じゃなかったことが確認できました。

ドリブンスプロケットワッシャーが固定ボルトの回り止めの役目を果たしていたものの、長期間の使用による振動などで緩むことがあるとわかったので、今後はリア周りのメンテをする時の点検項目に追加することにしましょう。

わたしのCGL125はチェーンカバーをオープンタイプの樹脂製カバーに替えてあるためいつでもスプロケ周りの点検が可能なわけですが、元々付いてる純正フルカバータイプのチェーンケースだと見過ごす可能性もあるので、オーナーさんはスプロケ固定ボルトの状態も含めて意識して見るようにしたほうがいいかもしれませんね。

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