CGL125のオイルポンプを点検してみた

オイルポンプ交換

9月に遠心フィルターとクラッチの点検・清掃をして以来謎の甲高い異音に悩まされ続けている我がCGL125。
原因が特定できないまま約一ヶ月が経過し、その間その他気になる部分の点検・清掃を続けてきた訳ですが、不適切と思われる締め付け作業を施したオイルポンプの点検をするべくようやく訪れた雨上がりの休日に実施してみましたよ。

クラッチの点検時に遠心フィルターのロックナットの締め付け方がわからず、プライマリードライブギアとオイルポンプのドライブギアにマイナスドライバーを咬まして50N・mのトルクをかけて締め付け。
それが原因かは特定できていませんが、その他気になる箇所を一つづつ潰していく形で点検してきましたが作業前は聞こえなかったクランクケース前側付近から甲高い異音は解消されず。
なんとなく後回しにしてきましたがいよいよここに手をつける時が来たようです。

まずはクラッチ側クランクケースカバーを取り外しますが各パーツを外す前にオイルを抜いておきます。

で、ネオジム磁石を取り付けたドレンボルトを外してみるとご覧の通り。
何かが削れたと思わしき金属片が大量に付着しておりました・・・orz
まあ前回シリンダー外してるしカムフォロアーも純正スリッパータイプに戻したりしてるんで馴染むまでにどこかしらが削れてるってこともあるんでしょうね。
もう何を見ても驚きませんよ。

しばらくその他外観などを点検しつつオイルが抜けるのを待って再びドレンボルトを締め付けておきます。

さて今回はせっかく外すということでついでにマフラーのエキゾーストスタッドボルトも新品に交換しちゃいます。
ここって常時熱が加わるし保管状態によっては錆びさせてしまう人も少なくないらしく、マフラーの取り外し時に折ってしまうこともあるらしいですね。

何年か前に転ばぬ先の杖ということで一旦外してかじり防止の意味も込めてブレーキシムグリスを塗布しておきました。
おかげで適当なM6ボルト二個をダブルナットで固定し簡単に外すことができましたよ。

今回は以前「CG125用」ということで買い置きしておいた社外品の新品のスタッドボルトと交換します。(右がCGL125純正で左がCG125用の新品)

取り外したCGLの純正スタッドボルトと比較してみると2mmほど短くねじ切ってある部分の長さも違いがあります。
ただシリンダーヘッドにあてがってみたところ取り付けには問題なく辻褄が合うようなのでそのまま装着しちゃいます。
袋ナットは引き続きCGL純正のものを使用。

取り外したCGLのスタッドボルトはわずかに曲がってますね。
まだまだ使えそうですが7年以上使ってきたのでこれを機会に交換です。

マフラーのあと、クラッチケーブル・ステップバーと取り外し、クランクケースカバー右側を取り外し問題のオイルポンプとご対面。
このオイルポンプは二つの穴の奥に見える皿ネジ二本を取り外すことができれば単独でクランクケースから分離することができるので、今回は遠心フィルターやクラッチには手をつけません。

で、問題の二本の皿ネジですがこれがかなり強烈に締め込んであるようでネジをなめてしまったり、ドリルで皿ネジの頭を飛ばしてからボルトを外してみたりとみなさん悪戦苦闘しているご様子。
手持ちの3番プラスドライバーで回してみましたが案の定人力では外せないほどガチガチに締め込んでありました。
無理やり回してネジをなめたくないので今回もインパクトドライバーを使って外しましたよ。
打撃一撃、とは行きませんでしたが何度か叩いたら二本とも外れてくれました。

オイルポンプを外すと見えるクランクケース側の合わせ面。
Oリングも適度な弾力があり状態はいいようです。
多少の汚れが見えますがこちらは特に問題ないみたい。

で、ここまで外して今後のクラッチ整備で試してみたいアイテムの登場です。

工具屋さんで購入した「ギアホルダー」。
プライマリギアとクラッチクラウンギアの間に咬ましてギアをロックする用途などに使える便利パーツ。
手頃な値段だったので今後のクラッチ整備に使えるかと思って買ってみましたが、CGLのギアロックに使えるでしょうか?

まずは取り外し時に使用する位置として、上側のプライマリードライブギアとクラッチギアの間に咬ましてみます。
若干ギアの歯と合わないようですが、位置をずらしてみるとロックできそうな位置がありました。

お次は問題の締め付け時にロックする下側の位置。
通常はオイルポンプが邪魔してこの位置までたどり着けませんが、はすしてしまえばこの通りギアホルダーを咬ますことができました!

ホンダ縦型エンジンのフィルターローターの分解清掃を実施したブログ記事など多く見られますが、外す時にギアロックする旨の記載はあっても締め付け時にどうやってロックしたか?の記載はほとんど見かけませんがみなさんどうやってギアロックしてるんでしょうね?

ようやく今回の作業で一番の問題点であるオイルポンプにたどり着きました。
まずはオイルポンプインナーローターとアウターローターの隙間を計測。
インナーローターの使用限界0.20mmのところ0.05mmでアウターローターの使用限界0.40mmのところ0.05mということでどちらも問題なし。
(最初使用限界の数値を一桁間違えて計測してたことはナイショw)

ちなみにオイルポンプローターのカバーとして装着されてるオイルポンププレートですが、ここはM4の皿ネジで固定されていて、やはり人力では外せないほどガチガチ締め込んであったのでここもインパクトドライバーを使用して取り外しました。
(このあと出てくる不具合の原因として問題のある外し方だったかもしれません)

バラせるところまでバラして各パーツを目視確認してみるものの目立った破損や傷などは見つけられずパッと見は問題なさそうなのですが・・・

再度組み立ててからオイルポンプドライブギアを揺すってみると左右に揺れてしまうほどのガタが。
果たしてこれが正常なのか?異常な状態なのか?今となっては知る由もありませんが非常に気になるところです。

ここ一ヶ月間でクラッチ周りからシリンダー周りまで一通りの分解点検をしてきましたが、最後になって問題の核心に迫れたような気がします。
オイルポンプドライブギアのガタは非常に気になるところですが、交換部品もない今はなすすべもないので外した部品を元どおりに戻すしかありません。

というわけで今回も異音の発生源を特定することができませんでしが、全てのパーツを元どおりに組み直し、輩出したオイルを投入し、エンジンを始動してみると・・・

作業前より異音が目立つようになってしまいました!

以前と異音の質が変わり音量も若干大きくなってしまい状態は更に悪化したということになりましたが、あえて前向きに捉えるとするならば異音発生源の特定に一歩前進!と捉えることもできそうです(泣)
今回オイルポンプを外し分解したことでオイルポンプドライブギアのガタを発見することができたので、まだ確定ではありませんが今後の対策の足がかりとなったことは確かでしょう。

ということで次のステップとしては、代替のオイルポンプを入手し交換する、に決定!
オイルポンププレートの取り外し時にインパクトドライバーを使ったことでなんらかの悪い影響を与えてしまった可能性を考えるとこの部分はできればアッシー交換したいところですね。

次回のメンテナンス記事を乞うご期待!(泣泣泣泣泣泣泣泣)

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