春の整備大会2021 オイルポンプ交換とか

この週末は荒れがちな春の天気の中では貴重な晴れ間となり桜の開花も重なって絶好の行楽日和となった訳ですが、今後のツーリングシーズンを見据えて年明け以降なかなか触れる機会がなかった部分の整備に充てることとなりましたよ。

昨年秋のクラッチメンテで発生したオイルポンプの異音は互換パーツへの交換でいったん収束した訳ですが、交換前後でのフィーリングに大きな変化がなかったことから今回のメンテナンスでは金属ギアの純正オイルポンプに戻して様子を見てみることにしました。

という訳で昨年秋のメンテナンス以降ちょうど半年ほど経過したタイミングということもあって夏に向けてオイル交換も実施してみます。

まずは古いオイルの排出。
腐ったような匂いのシャバシャバなオイルを抜いてみると、ここ数回の交換では目立って金属片が付着するようになったネオジム磁石を取り付けたドレンボルト。
今回も細かな金属片にまじって大きなものが付着してました。
想像するにキックスタータースピンドルのギアが欠けたものなのでは?と思いますが構造上クランクを割らないと確認できないので、できるだけキックスタートをしない方向で運用していくことにします。
細かい金属片も目立って付着することが多くなりましたがこちらは昨年一時的に交換したカムフォロアー由来のものと推測。
次回のオイル交換では金属片が少なくなっていることを願いたいところですねぇ。

多く排出されると思っていた金属片は想像より少なかったので、念のためストレーナーの汚れ具合を点検。
こちらも目立ったゴミなどなく状態は悪くないようです。
キャップのOリングは清掃後にフッ素グリースを塗布して再装着。

オイルが抜けきったところでマフラー・ステップ・キックアームを外してから右クランクケースカバーを外します。
この一連の脱着作業が結構な手間で、できることならあまり触りたくない部分であったりもします。
ただ最初の取り外しではガスケットが破れることなくきれいに剝がれてくれたので、その後オイル漏れもないので再利用できてるのは助かります。

で、まずは昨年交換した互換オイルポンプの点検。
特に問題なく半年間動作してくれたし分解点検してみてもおかしな摩耗などなく十分に役目を果たしてくれたようです。

このパーツは清掃して予備品として保管、純正品のオイルポンプを再装着して以前気になっていた異音の発生源が純正オイルポンプ由来だったのか?再確認してみることとします。

さてオイルを抜いたついでということでタペットクリアランスも点検。
in・out基準値0.08mm±0.02mmのところ今回は0.08mmでした。

ちなみに昨年春に交換した社外品のCG125用激安ヘッドカバーパッキンですが、目立ったオイル漏れもなく弾力も維持し十分機能をはたしてくれました。
今回も清掃後にフッ素グリースを塗布して再装着。
純正品は単品で買うとそこそこいいお値段なので、安価な互換品が問題なく使用できるのは助かります。

春のメンテナンスでは毎回行っている内圧コントロールバルブの油水分離ホースに溜まった分離水の確認。
この冬は暖冬な上に乗車機会が少なかったこともあって分離された水の量はこんな感じ。

分解して灯油ポンプバルブの清掃をします。
ところどころエマルジョンの付着が見られますがバルブの固着など不具合はありませんでした。
バルブ部分の目立った痛みは見られないものの、ホース自体はだいぶヤレてきたので次回以降は新品パーツでの再構成も検討しましょう。

ついでということで今回は買い置きしておいた新品のスパークプラグに交換。
これまで様々なプラグを試してきましたが今回は純正指定のDR8EAをチョイス。
多極プラグに比べてトルク感や始動性など久しぶりの純正仕様でどのような変化が出るでしょうか。

外したマフラーのさび落としやステップ・スイングアーム周辺の油汚れなど三時間近くの時間をかけて清掃、ようやく新オイルの投入までたどり着けました。
で、今回入れるのはこちら。
買い置きで二本持ってたカストロールの鉱物油で、粘度は20W-40とこの季節としてはちょっと固めのもの。
夏場のごく短い期間だけ使うにはもったいないし半年後の秋には10W-40の標準指定オイルに交換する前提で今回はこちらを投入してみます。
(触ってみたら粘り気の強い硬いオイルな感触でしたよ)

という訳で今回のメンテナンスはここまで。
すべての作業が終わったころにはすっかり日も暮れて貴重な桜の季節の晴れ間をメンテナンスで終わらせてしまいましたw

翌日は雨の予報が出ていたということもあって夕食後にちょっとした試走をしてきましたが、まず冬の間に電圧低下していたバッテリーが常時点灯化したヘッドライトの影響でアイドリング中に消耗、ついにはセルが回らないほどバッテリーがあがってしまうという有様。
帰路の途中である程度回復したもののバッテリーの補充電は必須な状況となりました。

交換したオイルのフィーリングは新油の効果もあってか?固めな感覚はあまり感じずとても軽やかでリフレッシュされた感覚のほうが勝る状態となりましたよ。

ちなみに純正に戻したオイルポンプの異音ですが、互換品より「カラカラ・シャリシャリ」といった音が目立つ感じとなりました。
とはいえ元々メカノイズの目立つ静かとは言えないエンジンなので、いつも乗っているオーナーでもなければ気付かないレベルというところ。
樹脂製ギアだった互換品の騒音低下の一定の効果はあったということは検証できましたね。

最後にこれまで装着してたNGKの二極プラグJR8Cの電極の状態など。
焼け具合はいい状態と言えそうですが中心電極の摩耗が目立ちますね。
純正仕様のものより高価なプラグなので惜しいところですが使用はここまでとしておきましょう。

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