CGL125のリアブレーキアームを鋳造タイプに変えてみた

先月半ばにタオバオで新たな発注をかけたけど、未だ発送のめどが立たないようなので予定していた電装系カスタムが進まない今日この頃ですw
という訳で年明けに届いた前回のタオバオ購入したパーツの一つを紹介してみますよ。

すでに取り付けは済んでいるので過去ネタになりますが、パーツの詳細と取り付け後の感想などを書いてみたいと思います。

今回のネタはこちら。
YAMAHA SRZやSRV150用の純正リアブレーキアームで鋳造タイプのもの。
私が購入した時は13元(約240円)でした。

このパーツの元ネタはおなじみ「YB&YBRダイアリー」ですが、
YBR125では「バイク盆栽しちゃった」の記事、
YB125SPでは「改装部品を移植しておいた」の記事で紹介されているものです。

記事内ではいわゆる「盆栽用」として買ってみたとのことでしたが、見る限り一般的な板の貼り合わせ構造のアームより剛性UPが期待できそうだし、ご本人も装着後は同じような感想を持ったようです。

その後ご本人にお会いした際にこのパーツの詳細を尋ねたところ、ありがたいことにアームの試着をさせていただけることになり、取り付けに際しての懸念事項だったシャフトの太さやスプライン等のサイズがヤマハとホンダの間で互換性があることがわかりました。
(雷太さん、ブレーキアームの試着させていただきありがとうございました!)

パーツの取り付け前にまずはCGL125のリアブレーキアームを見てみましょうか。
一般的な小排気量車のドラムブレーキによく使われている平板貼り合せタイプのブレーキアームです。
これはこれでブレーキを動作させるのに十分な機能を果たしています。
他のパーツを試したりしてなければ、これでも不満なく使い続けることができると思います。

で、今回購入したヤマハ純正鋳造タイプのブレーキアームです。
ユニクロメッキ仕上げで見た目もCGL純正アームより高級そうに見えます。
「盆栽」用途であっても見た目の改善は果たせそうなので、値段の安さもあって満足出来る一品と言えるでしょう。

さて肝心の互換性ですが、CGL純正のアームとサイズの比較をしてみましょう。
まず、ブレーキカムとブレーキロッド接続部はそれぞれ同サイズなのでここは問題無し。
長さは両穴の軸間距離がCGL純正は約100mm
SRZ用鋳造アームが約85mmとその差は約15mm

アームが短くなることで踏力は必要になりますが、ストロークが短くなることで相殺できるのでは?と思います。
手で操作するフロントブレーキと違い、足でペダルを踏むリアブレーキではこの程度の長さの差ならブレーキの効きに影響はでないと思います。

続いてアームのオフセット量の比較。
CGL純正よりヤマハ純正鋳造アームの方がオフセット量が多めです。
並べてみるとオフセット量がかなり多目に見えますが実際のところはどうでしょう?

両アームを重ねて比較してみました。
その差は約10mmといったところ。

オフセット量が増えることでブレーキロッドが斜めになり、厳密に言えばペダルを踏んだ時の力が逃げる方向になると思いますが、この程度の差ならそこまで神経質になることもないでしょう。

アームの比較が済んだところで早速取り付けてみます。
ブレーキカムのシャフトへは特に引っかかり等なくポン付け出来ました。
(別途M6x20mmのボルトが必要です)
オフセット量が増えたことでスイングアーム周りの各パーツへの干渉などが心配でしたが、ご覧の通りどこにも干渉することなく問題なく取り付けが出来ました。

ただ一つだけ、ブレーキロッドに取り付けるアジャスターナットが、コンマ数ミリの差でアームに入りませんでした。
どうやらヤマハのアジャスターナットはホンダの物より細めなようで、今回はブレーキアームをホンダ用アジャスターナットが入るくらいまでヤスリで削りました。
ギリギリ入るところまでしか削らなかったので、アジャスターによるリアブレーキの遊び調整の際は多少の回転の引っかかりを感じますが、考えようによってはアームとアジャスターの遊びが無く左右のズレが生じないことになるので、ブレーキをかけた時の力が逃げにくいといった効果も期待できるとも思います。


さてアームの取り付けが済んで実際に走行しての感想ですが、やはりリアブレーキをかけた時の剛性感は向上したと感じました。
取り付け直後の感覚はあまりあてにならないと思うので一ヶ月ほど継続使用しての個人的な感想を書いてみます。

CGL125純正ブレーキアームの時に比べて短くなったヤマハ純正鋳造アームはやはりリアブレーキの踏力は多目に必要と感じました。
同時にアームが短くなったことで効き始めまでのストロークが短くなり=立ち上がりが早くなったとも言え、剛性感が向上したことでそれは相殺できているというのが実際のところでしょう。

そういった意味では純正アームの時よりペダルの踏み込み量が少ない状態でブレーキが効き始めるためコントロールはしやすくなったとも言えます。
もちろん多めに踏み込めばリアをロックさせることも容易で、以前の純正アームがペダルを踏み込んだ時に平板貼り合せ構造から来るたわみで力が逃げていた感覚も無くなり剛性感が増したと思います。

リアブレーキの使い方は個人差があり、私はもともとリアブレーキを多様した走りを好む傾向があったので、よりコントローラブルになった今回のアーム交換は見た目も動作的にも概ね満足のいくものでした。
ただ、一般的なフロントディスクブレーキのバイクと違いCGL125はフロントブレーキもドラム式なので、前後ブレーキのバランスを考えるとフロントも同様な処置が必要となってくるでしょう。

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