紅葉ツーリング2024ということで、今年も山梨県は甲州市の気になるスポットを巡る旅をしてきましたよ。
あと1ヶ月ほどで冬至になる日照時間が短いこの時期、目的地での行動時間を確保するために(自分にとっては)朝早くの時間に出発しました。
道中10℃以下の気温の中、この時期としてはちょっと早いと思いつつ厳冬期用の装備で国道20号を西に向けて走り続け9時過ぎには道の駅甲斐大和まで到達。
走行中ちょっと気になったので新笹子トンネルの入り口付近とトンネル内の気温差をバイクに取り付けた温度計で簡易的に計測してみました。すると入り口付近の気温が約8.7℃、トンネル内でもっとも上がった温度の数値が18.4℃ということでその差は9℃ほどありました。
冬のツーリングでは日が落ちた寒い帰路での新笹子トンネル内の暖かさを何度も体験していますが、そんな時「家までずっとトンネルが続けばいいのに」と毎回思ったりするのです(笑)
出発から道の駅甲斐大和までノンストップで走り続け、トイレ休憩のあとはほど近い場所にあるお気に入りの場所に寄っていきます。
二年前に訪れたとある山道ですが、ここから見える日川が流れる谷間とその先に見える甲府盆地の遠景が好きなんですよね。
誰もいない、そして眼下を行く中央道を走る車たちの走行音と時折走り過ぎて行く中央線下り列車の走行音がなかなか心地よい場所です。
一休みしたところでいよいよここからは「紅葉ツーリング2024」甲州市編の始まりです!
ということで最初の「気になったポイント」の一つ目。
勝沼ぶどう郷駅ちかくの「大滝山不動尊 前宮」です。
「前宮」があるのでその先に「奥宮」もあるわけですが、実を言えばこの次に行く場所の入り口にあるからついでに寄ってみようかという事でここに来たわけです。
見ての通り楓の木もあったりして紅葉を期待して来たのですが、どうも今年は色鮮やかな紅葉をに恵まれない予感。
ざっと境内の様子を見学したあと脇に伸びる急坂の舗装路を先に進むことにします。
で、やって来たのがここ「大滝山キャンプ場」です。
実は数十年前の夏に友人と二人で富山県まで四泊五日の50ccスクーター野宿ツーリングをしたんですが、その最終日の宿泊地がここだったんです。
ここ数年この界隈にツーリングで訪れることが増えたことで遥か昔の記憶が蘇って来たのですが、その時泊まったキャンプ場の具体的な場所わかりませんでした。
まあ記憶と言えば、当時まだ未舗装だった大弛峠を50ccスクーターでなんとか越えて来て雨でずぶ濡れの状態で夕方17時頃到着でしたから、とにかく早く休みたいという思いでいっぱいいっぱいだったということくらいしか残ってませんでしたけど(笑)
数十年ぶりに訪れた大滝山キャンプ場はすっかり荒れ果てて、そしてあやふやな自分の記憶となかなか合致しない景色が目の前には展開されていました。
まあこの付近のキャンプ場はここしかないので間違いないでしょう。
ちなみにこの大滝山キャンプ場、甲州市が管理する公共施設らしく以前は学童等が夏のキャンプで定期的に使用することがあったらしいですね。
この資料によるとコロナ禍以降は利用されることなく維持管理の予算の問題もあって来年の契約更新時期をもって廃止となるようです。
事前にこのことを調べていたので無くなる前に一度この目で確かめておきたかった、というのも今回のツーリングを計画した理由のひとつでした。
なんとなく自分の記憶とは合わない感じではありましたが、長年の疑問を解消できてよかったというところかな。
さて大滝山キャンプ場の問題を解消したとことろで次なる目的地は「大滝山不動尊 奥宮」です。
ということで林道菱山深沢線を登っていきますが、途中開けた場所からはこんな景色が見えました。
こんなことがあるから林道ツーリングってやめられないんですよね。
ちなみにこの林道菱山深沢線ですが現在は大滝山不動尊奥宮の前までは通行可能で、その先は閉鎖されていますが登山ルートの拠点として利用されることも多いようで道中はそれなりに整備されていましたね。
到着した「大滝山不動尊 奥宮」の山門をくぐり、その先の長い石段と脇を流れる滝。
古くから修験道の霊場だったとのことでなるほどといった雰囲気に感心していると・・・
石段を登り進めるとその先の立派な奥宮の本堂。
おおすごい!と思いつつその先に目をやると遥か高い位置から流れ落ちる滝の姿が!
なんでも落差は100mを超えるとか。
その昔に那智の滝を見にいったことがありますが、スケールの差はあれど修行の地ということで似たような感動を覚えましたね。
ということでもうこれは一見の価値ありです!
普通乗用車でも奥宮入り口付近まで行けますから、ぜひご自分の目でその滝の姿を確かめていただきたいお勧めのポイントですよ。
ちなみにこの写真を撮っていたら一組のハイカーが石段を登って来て、「うわーすごいなー」と感嘆の声が出たのに反応しておもわず「すごいですよねー!」と返してしまいましたw
大滝不動尊の前宮・奥宮を見学し山を降りて次に向かった気になるポイントはここ。
「岩堂セギ分水口」です。
春は立派な桜の巨木に圧倒されますが、その足元にひっそり存在する知る人ぞ知るといった感じのいわゆる「円筒分水」ですね。
実を言えば20年前くらいに来たことがあるんですが、その時は今と違って周囲も整備されておらず朽ちるに任せるといった風情でした。
その後平成29年に登録有形文化財に登録され案内看板なども建てられ周辺もきれいに整備されたようです。
その円筒分水の中を覗き込んでみると、中央のサイフォンから湧き出るように流れる水が決まった割合で三つの経路に分けられて行く様子を見ることができましたよ。
岩堂セギ分水口を見たあとは、その「岩堂」の名の由来になったであろう「岩戸観音堂」を見にいきます。
円筒分水のすぐ近くにあるものの今まで訪問したことはなく、いつかはその崖にへばりつくように建てられたお堂の姿を見学したいと思っていました。
ということで久しぶりの360度全天球画像をご覧ください!
(画面をポインターでグリグリ動かすと360度その場の様子を見ることができますよ)
ここも写真で現地の様子を表現するのはなかなか難しいところですね。
冬は周囲の木の葉が枯れて甲府盆地を見下ろせるパノラマが展開されるのでしょう。
お堂の状態はあまり良いとは言えずこちらも朽ちるに任せる状態のように見えますが、なんとかきれいに整備して後世に残して欲しいと、他所の者の勝手な感想を抱いてしまいました。
とりあえず今回の気になるポイントの訪問はできたものの、どうにも消化不良な感じです。
というのもここまでの道中で「あざやかな紅葉」というものに遭遇しておらず看板倒れの「紅葉ツーリング2024」になってしまうな〜、って思ったからです。
ならば高度をあげればチャンスがあるのでは?と思いさらにその先の林道竹森線を目指すことに。
途中「船宮神社」へ寄って県指定天然記念物の「大ヒノキ」を見学したり、雰囲気のある素晴らしい神社でしたが紅葉の気配は感じられず。
まあ、紅葉はなくとも青空の下のツーリングを楽しみつつさらにその先へ。
林道竹森線と言えば毎回写真を撮ってしまうヘアピンカーブ。
標高1,000mを越えてしまうと流石に木々の葉は落ちすでに冬の雰囲気です。
ピリッと冷たい空気の中さらに高度を上げていくと・・・
標高1,560mにもなる林道竹森線の最高地点付近では、前回の林道ツーリングで360度全天球画像を撮影したその時はその姿を拝むことができなかった富士山を見ることができました。
当然周囲の紅葉はすでになくすっかり冬の様相ですが、この景色を見られただけで満足と思わなきゃ贅沢というものでしょう。
柳沢峠を経て再び塩山の街まで大菩薩ラインを下っていきますが、やはり前回訪問時には見られなかった展望台からの富士山を拝みに寄り道してみます。
広い駐車場には次々に車やバイクが立ち寄り遥か遠くにそびえ立つ富士山の姿を撮影していましたね。
車両を停車するスペースなんか無い狭いクネクネ道が続いていたかつての柳沢峠ではこんなことはできなかったでしょう。
とは言うものの昔の狭いクネクネ道の柳沢峠も好きでしたけどね。
日もだいぶ傾きそろそそ帰路につく時間ですが、どうにも消化不良です。
こうなったら何度も訪問している「勝沼堰堤」の今回の紅葉の様子がこれまでのものとどれほど違うのか?記録のために寄り道してみることにしました。
まあ、わかってましたけどね、往路で通ってますから。
ちなみに以前の様子はこんな感じ。
山一面が赤く染まってそれは素晴らしい景色になるんですが、今年は夏の猛暑の影響もあるんですかね?
と、ここまで書いて気がつきました。
今年は例年の紅葉ツーリングに比べて一週間早く来てしまったようです。
今後さらに紅葉が進むのか?あるいはそのまま落葉してしまうのか?
その検証は他の誰かに託すこととしましょう。
ということであざやかな紅葉を見ることができなかった「紅葉ツーリング2024」でした。
まあいろいろな気になるスポットを巡ることができたのでヨシとしましょう!
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