この冬はなかなかバイクに乗る気になれない例年にない寒さですねぇ。
南関東であっても1月2月は突き刺すような寒さなんですが今年はハンパないです。
さて遅ればせながら2022年の1回目の記事投稿となる今回ですが、新年を祝うツーリングをするでもなく、新年に浮かれて欲しかったグッズ買いましたー!ってな訳でもなく、「トラブル防止策を考えてみた」っていう地味な内容となりましたよ(笑)
んで、今回のネタは、「できるだけリアタイヤをパンクさせないようにするにはどうしたらいいか?」について。
昨年9月に「はじめてのパンク修理」と題した記事で、CGL125では初めてのパンク修理をする様子を投稿しました。
自己責任でチューブレス化してあったから簡単に修理ができて、かつこれならばツーリング等の出先でのパンクトラブルに遭ったとしてもその場で自力対応することが可能であることを検証できました。
が、しかし、純正指定のチューブタイヤを装着していた場合タイヤに釘などの鋭利なものが刺さった場合はリアタイヤを外してチューブを取り出して、という面倒な作業はほぼ対応不可であるのは目に見えている訳ですね。
この場合ロードサービスのお世話になるなど自力での修理は諦めるのが現実的なのでしょうが、事前の準備などしてない場合途方にくれることとなるでしょう。
だったらその他の方法でできる限りトラブルに合わないような事前の対策はないだろうか?と考えた時、タイミングよく良い情報を目にすることができました。
それは「リアタイヤの前側にフラップをつける」というもの。
これ、どういうことかと言うと、走行中のフロントタイヤで巻き上げたりした釘などが直後にあるリアタイヤで踏むことのないようフラップ等で異物が触れないようにする、ということなんですね。
考えてみれば釘を踏むなどのオートバイのパンクトラブルってリアタイヤがほとんどで、フロントタイヤのパンクってほとんどないだろうと思うんです。
仕組みとしては左車線の端にある路側帯など様々な物が落ちている汚れた路面を走行している状況下で、フロントタイヤで踏んで巻き上げた釘等の鋭利なものをリアタイヤが踏んで刺さってしまう、といったケースが考えられます。
だいぶ前置きが長くなりましたが、作業を始める前にまずは我がCGL125にパンク防止フラップ(仮)を装着するための場所の検討をしてみましょう。
こうやって改めて眺めてみると、理想的な取り付け場所であるリアタイヤ直前にはセンタースタンドがあるので、まずここに取り付けるのは却下ですね。
なんとかなりそうな気がしないでもないですが考えるのが面倒です。
あまり近すぎると回転するタイヤがフラップを巻き込んでトラブルになることもありそうですしね。
となると理想的装着位置から若干離れますがクランクケース下が次の候補となるでしょう。
ではどうやって取り付けるか?
当ブログのモットーは「安く簡単に」なのでできるだけ凝った工作などは排除したいところです。
エンジンの下を覗き込んでみるとステップバーの真ん中あたりに良い場所がありました。
最初はステップバーの締め付けボルトに共締めしようかなどと考えていましたが、まずステップバーを外すのが面倒だしフラップの素材によってはさすがにエンジンの熱が伝わる場所はまずいだろうというところ。
取り付け位置のサイズ的なものは写真の通り約90mm程度の範囲がパイプ状になっているためここにクランプ状のものを介してフラップを取り付ける構造というのが良さそうです。
というわけで揃えた材料は上の写真のような物。
・片サドル1317(右上):ホームセンター等で約300円
・小ネジ トラス M4x15とスプリングワッシャー(左上):ホームセンター等で約200円
・抗菌まな板シート カラーL(右下):ダイソーで110円
・ステンレス取り付け金具 75mm 2個入り(左下):ダイソーで110円
まず「片サドル」は直径13mm〜17mm程度のパイプ状の物を支持できる金具でステップバーに取り付けます。
「小ネジ」は片サドルの締め付けですね。緩みどめの効果を期待して4mm用のばね座金単品を適当数追加購入。
「ステンレス取付金具」はなくても良さそうだったけど、フラップの保持目的に加え穴の位置が25mm間隔とちょうどいいサイズ感だったので買ってみました。
で、フラップ本体の「抗菌まな板シート」。
トラックやラリーカーみたいな車に付いてる「マッドフラップ」に使われる素材としては「EVA」というゴムマットのような物があるらしいですが、それなりに厚みがあり今回のようなバイク用として使うには重さもあり、そもそも値段がお高いので秒で却下となりました(笑)
ということで、厚み0.8mmでしなやかに曲がる柔軟性があり耐熱温度70℃ということでこれを選んでみましたよ。
材料が揃ったところでまずは金具が装着できるか試してみましょう。
金具が通るほどの隙間はあったものの作業性を考えてステップバーの四つのボルトを緩めた状態で装着。
ステンレス金具の両端にある穴を利用してM4トラスネジで仮締めしてみると予想通りのシンデレラフィット!
もうここまで来ればほぼ終わったも同然ですねw
いきなりまな板シートをブッタ切りたい衝動を抑えつつまずは適当な紙で試作品を作ってみます。
フラップの取り付け穴の間隔をステンレス金具と同等の約5cmとし、フラップ自体の幅はブレーキペダルに干渉しない程度でリアタイヤの幅が約9cmだからそれ以上のサイズということで12cmとしました。
天地サイズはとりあえず幅と同じ12cmで様子を見てみます。
で作った試作品が上の写真。
まあまあいい感じですがちょっと天地が短いような気がしますね。
ということでフラップのサイズは幅が12cm、天地サイズは試作から3cm長くして15cmとしました。
購入したまな板シートのサイズが26cm x 36.5cmだったので四枚ほど作ることができますね。
今回は予備も含めて二枚切り出しておきました。
切りっぱなしだと手作り感丸出しなので角の部分は角丸パンチで、ボルトを通す穴はセンターからそれぞれ2.5cmの位置、天端から1cmの位置の中心をそれぞれ2穴パンチで穴あけしました。
紙のように軽く穴あけできるわけではないですが、体重かけてバチン!と押し込んでやれば簡単に穴あけできて便利です。
パンク防止フラップ(仮)の材料が全て揃ったので早速取り付けます。
ボルトの締め付け時にM4のナットを7mmのレンチで支えてやるとしっかりと締め付けができて安心です。
はい完成!
なかなかいいんじゃないでしょうか。
ブレーキペダルへの干渉もなくリアタイヤの幅より若干広いフラップが飛んできた釘などを効果的に排除してくれそうです。
センタースタンドを立てた状態でも適度に曲がってくれるおかげで機能上の不具合もなし。
ぬかるんだダート道の走行時にセンタースタンドの汚れ防止にも役立ってくれるかな?
この高さだと荒れたダート道や路肩の段差を超える際に障害物等にぶつかってしまいそうな感じもしますが、しなやかに曲がる柔軟性を持ったまな板シートなので破損することはあまりなさそうだし、片サドルも適度に動くよう固定はしてないので問題は起きにくそうです。
場所を移動して少し遠目から見たフラップの状態を見てみます。
以前取り付けたエンジンガードのマッドフラップとの相乗効果であらゆる異物を跳ね除けてくれそうな期待感を感じずにはいられません(笑)
後方から見るとこんな感じ。
あえて目立つような角度から撮影してみましたが、言われなければ気がつかない程度の控えめ加減がいいですね。
まさに「機能美」といっては言い過ぎでしょうか。
最後にパンク防止フラップ(仮)を取り付けたCGL125の全体像。
目立ちませんが陰ながら事前にトラブルを防止してくれるまさに「縁の下の力持ち」といった風情がいいですね。
目立たないとても地味な仕上がりとなりましたが個人的には大変気に入りましたよ。
リアタイヤのパンク防止にどれほどの効果があるかは未知数ですが、今後様子を見つつその効果を検証してみるとしましょう。
とはいえパンクするかどうかの検証なんてパンクしてみなきゃ判断できないので自己満足の気休めレベルの話ですけれども(笑)
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