久しぶりの軽メンテとヘッドカバーの外し方

前回のメンテナンスはいつだったでしょうね?4月とGWに実施して以来でしたね。
ことしは梅雨が長かったせいで8月に入るまではCGL125に乗る機会も少なくメンテナンスもサボり気味でした。

本当は別の理由がきっかけだったんですが、少なからず関係のある内容だったので久しぶりに軽メンテをしてみましたよ。

で、とある理由ですが、某SNS上でCG125のオーナーさんがタペットクリアランスの確認をしようにも「ヘッドカバーが外れない、知恵の輪のようだ」ということで難儀していたんですね。
過去にもこのヘッドカバーがどうしても外れないというCG125のオーナーさんのコメントを散見していたので、今回はその外し方を動画に撮って公開してみようか?と思い立ったわけです。

とはいえCG125と我がCGL125では全く同じというわけにも行かないので、あくまで外し方の参考に、ということにしておきます。
もちろんCGL125のオーナーさんなら同じようにヘッドカバーを外すことができますよ。

さて、CG・CGLのヘッドカバーを外す上でのお約束。

  1. スパークプラグを外す
  2. ヘッドカバーの三つのボルトを外しヘッドカバーを浮かせる
  3. クランクシャフトキャップを外し14mmのソケットとTレンチを用意
  4. 吸気側バルブを下げた状態にするためTレンチでクランクシャフトを回転させる

をやっておきます。
タペット調整をするならタイミングホールキャップも外しておきます。

ここからは動画で。

という感じにスルッとヘッドカバーを外すことができます。

外す時の要点としては、上の写真にある三つのポイント

  • ロッカーアームホルダー左後方
  • 吸気側バルブのアジャストスクリュー
  • フレーム下側とヘッドカバー上側が接触する部分

を放物線に車体右側方向へ同時に乗り越えるようにヘッドカバーを移動させるのが肝となります。
これを乗り越えたらヘッドカバーを反時計回りに回転させて前側に移動させながら取り除くという感じですね。

どうでしょう?だいたいの感覚は掴めたでしょうか?
外せるポイントは一箇所しかないのでコツを掴んでしまえば動画のように片手でも外すことができるようになります。(CGL125の場合)
CG125も概ね同じような要領で外せるそうなのでぜひチャレンジしてみてください。

というわけでせっかくヘッドカバーを外したのでタペット隙間を計測しておきます。
吸排気側どちらも規定値の0.08mmだったので今回は調整不要でした。

ついでなので外したクランクシャフトキャップとタイミングホールキャップを清掃、それぞれのOリングも掃除してからフッ素グリスを塗っておきました。

せっかく外したヘッドカバーもパッキンを清掃してフッ素グリスを塗っておきます。
新車購入以来交換していませんが、目立った変形もなく弾力もありパッキンとしての役割を果たしているのはこの辺りの地味なメンテのおかげかもしれません。
フッ素グリスはちょっとお高いですが熱とオイルにさらされる箇所への塗布は効果があるように思います。

ロッカーアームの様子など目視確認してヘッド周りの点検は終了。
六年が経とうとしている我がCGL125ですがなかなか綺麗なものです。

外したスパークプラグ、NGKのJR8Cの焼け具合など見てみましょう。
どうも始動直後のアイドリングが安定しないのでパイロットスクリューを1/4回転開けて2回転1/4にし、濃いめに振って見ましたが相変わらず白っぽいですね。
とは言え油温もそう高いわけではないし焼けすぎという感じではないのでしばらくこのまま使ってみようと思います。
パイロットスクリューの調整でアイドリングは安定しました。

エンジンの方は大方終わったので今度は駆動系です。
しばらく調整してなかったのでチェーンの掃除と張り調整をしてみましょう。
我が家ではあまり使い道のないCRC5-56と、三面ブラシ・そそぎ口洗いブラシでチェーンを清掃。

張り調整が済んだら一コマづつチェーンオイルを差していってなじませます。
銀色に輝くチェーンのローラー。
やはりきれいなのは気持ちいいもんですね。

最後にしばらく見ていなかったギヤシフトスピンドルのオイルシールを確認。
昨年秋頃ここからのオイル漏れとシャフトのサビを発見しました。
シャフトのサビは黒サビ転換剤を塗布し、今回の確認でもしっかり黒サビ化していたので一安心。
塗布しなかった部分に若干の点サビが出てきているようなので次回の洗車時にでも処理しておきましょう。
そしてオイルシールの状態ですが、今回の確認では全くオイル漏れが見られませんね。

さてこのオイル漏れですが、確定ではありませんが個人的には一定の理由を見つけました。
以前にも書きましたが、オイル漏れが発生するのが燃料添加剤を使用した時と同一だったということです。
目視確認と写真の記録を見る限り燃料添加剤を使用したタイミングでギヤシフトスピンドル周辺がもっともオイル汚れが多くなり、かつその他のオイルシールを使用した部分ーオイルレベルゲージ、シリンダーヘッドとヘッドカバーの合わせ部分などからもオイルが滲み出てきたような汚れが発生するという状況でした。

春のオイル交換以来洗車もしていないので燃料添加剤を使用していない状況でのオイル漏れは現状発生しないと考えてもいいでしょう。
今後オイルシールの劣化などでオイル漏れが発生する可能性はあるので定期的に目視確認はしていこうと思います。

というわけで真夏の暑い中、この程度の内容でも安心して乗ることができるCGL125の軽メンテでした。

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