GWの足回り大メンテナンス大会 2019

清掃

ゴールデンウイークといえば毎年恒例、CGL125の足回りメンテナンスの時期なのです。
こんなきっかけでもなければ面倒な前後ドラムブレーキの清掃ってなかなかやらないですよね。
購入以来六年半を超え走行距離も30,000kmを突破した我がCGL125。
そろそろ各部に年数なりのヤレや劣化が見え始める頃合いでしょうから各部を点検・次回以降の交換パーツの目処をつけておく必要が出てきます。
ってな訳で早速作業をはじめて見ますよ!

と言いながら午前中から昼にかけては雷雨があったり不安定な天候だったので作業のスタートは14時頃となりました。
前後の足回り清掃に加えて今回は二年に一回のフォークオイル交換があります。
果たして日没までに作業が終わるんでしょうか!?

まずは面倒なリアブレーキの清掃から。
前回の清掃から半年ほどでしたが走行距離が3,000kmほどと少なかったせいかブレーキダストの量も少なめ。
ブレーキシューのライニングの厚みは約4mmあってまだまだ使えそうです。

ブレーキカムなどバラせる部分はバラして清掃、グリスアップして元どおりに組み立てます。
ドリブンスプロケットの磨耗具合ですが、左右で磨耗具合の差はあれど歯の形状は尖るほどではなく納車以来30,000kmを超えてもまだまだ使えそうでした。
ちなみにハブダンパーは毎回シリコーングリースを塗っているせいか目立った劣化はありませんでしたが、わずかにガタ(0.5mm程度)が出てきました。

分解したリア周りを元どおりに組み付けて、お次はドライブスプロケットの状態を見てみます。
こちらはさすがに歯の形状が尖ってきたので、昨年交換した耐久性があやしい激安ドライブチェーンやハブダンパーと同時交換かな?という感じ。

スプロケ周辺を清掃後、ギヤシフトスピンドルに錆び止め処理。
改めてチェーンオイルを刺しておきます。

ついでなのでこんな時でもなければ触らないリアサスペンションの上下ブッシュの様子を見てみます。
こちらもハブダンパー同様シリコーングリースを塗っておいたおかげで目立った劣化はありませんでした。
目立ったガタもなく清掃後に今回はフッ素グリースを塗って元どおりに組み付け。
次回の劣化具合をみてブッシュの交換などやってみましょう。

リア周りの清掃を終えて、お次はフロント周りの作業に入ります。
この時点ですでに16時を過ぎ日没前に作業完了できるか焦ってしまうところですが慎重に作業していきましょう。

分解したフロントブレーキですが、こちらもやはり前回の清掃からの走行距離が短かったせいか汚れやブレーキダストは少なめ。
こちらも分解清掃後にグリスアップして元どおりに組み立て。
ブレーキシューのライニングの厚みは約4mm。

今回の清掃で確認しておきたかった項目の一つとして、フロントホイールのベアリングの状態があったのですが、こちらは特にガタや引っかかりのようのなものは感じられず交換時期はもう少し先延ばししてもいいかな?という感じでした。

前後ブレーキ清掃が済んで、続いてはフォークオイルの交換です。
二年ごとの交換で今回三回目ですが、前回までと違って左右のオイルの汚れ具合に違いがありました。
排出したフォークオイルの量は左右とも約150mlでしたが、右は透明度のある紫色で、左は透明感のないグレーな色になっていました。
左右で負荷のかかり具合、あるいは劣化の度合いに差が出るものなのでしょうかね?

フォークスプリングの自由長は左右とも483mmで、二年前に実施したフォークオイル交換の折に計測した時の485mmから2mm縮んでいました。
使用限界は457.2mmなのでまだまだ許容範囲内ですね。

フォークオイル内を灯油で洗浄し排出している間に、スラストベアリングやフォークキャップ、その他パーツを清掃。
今回はフォークキャップのOリングにフッ素グリースを塗布しておきました。

フロントフォークに取り付けて約三年半使用したスラストベアリングとワッシャーですが、今回も目立った傷や磨耗などはなく動きも軽快。
耐久性も良く安価な汎用パーツのおかげでフロント周りの動きが劇的に変化するという、スラストベアリングの挿入はオススメのお手軽改造ですよ!

ここまでくれば後は新しいフォークオイルを入れて元どおりに組み直していけばいいだけですが、ここにきて問題発生!
足りるだろうと思っていた残り約300mlのフォークオイルが足りませんでした!
排出量と同じ約150mlづつ左右フォークに入れてみましたが、規定の油面(スプリングを抜いてインナーを縮めた状態でフォーク上端から159mm)まで数センチ足りないという事態に。

フロント周りをバラバラにしたままでフォークオイルを買いに行く訳にもいかないし、今回はこのまま組んで後日やり直すのも面倒。
数秒考えた末、「余っていたエンジンオイルを足す」という真面目なメンテナンスをしてる人が見たら怒り出しそうな案を実施しました!
(使用部位が違うけど潤滑油には変わらないしね)
足りないのはほんの数十ccだったのでまあいいでしょう。
※皆さんは真似しないでください!

この辺りで日没になり辺りは真っ暗なため以降写真はなし。

焦る気持ちを抑えつつ、慎重にフロントフォークの組み付けを続けます。
トップブリッジのフォーク固定ボルトは23N、ステムのフォーク固定ボルトは34N、フロントアクスルシャフトは52Nで、それぞれトルクレンチを使って規定値で締め付けていきます。

最後に各部の動作を簡単に確認して今回のメンテナンスは終了。
前後の足回りの清掃に加え、フロントサスペンションはフォークオイルの交換、リアサスペンションはブッシュの清掃とグリスアップとそれなりに大掛かりな五時間を超えるメンテナンスとなりました。

不安定な天候のせいで開始時間が遅くなったとはいえ、午後から開始ではやはり落ち着いて作業ができませんね。
作業後の見落としがないか?明日辺り改めて確認してみることとしましょう。

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