フロントフォークのスラストベアリングをNTNに交換した

ブレーキメンテをして以来、ギャップでの突き上げが以前より悪化しフロントサスペンションの動きが渋く感じたので、フロント周り各部の再点検をしてみましたよ。

ちょっと前のアストロのセールでトルクレンチを購入したこともあり、ブレーキメンテの際に各部の締め付けトルクをサービスマニュアルに記載されている規定値通りに締めてみました。
するといままで自分の””で締めていたより高めのトルクでの締め付けになってしまい、以来フロントフォークの動きが渋く感じるようになりました。
そんな訳で、前回のツーリングで泥だらけになった足回りを洗車するついでに、もう一度フロント周りの組み付けと締め付けトルクの確認をすることにしてみたのです。

フロント周り各部を再度規定値で締め直し、その中でも特にトップブリッジの締め付けトルクを規定値にしたら、以前フロントフォークに入れたスラストボールベアリング(大阪魂 単式スラスト玉軸受け51100番台)のレースがフォーク内壁に引っかかってスプリングが上がってこない状態になってしまいました。


フロントフォークのスラストベアリングについて、詳しくはこちら↓
CGL125 フロントフォークにスラストベアリングを入れてみた


どうやらトップブリッジ固定ボルトを規定値で締め付けた結果、スラストボールベアリングのレースがフォーク内で固定されてしまい本来期待する動きをせず、単に9mm分余計にプリロードをかけた状態になっていたようです。
ベアリングレースの外径サイズがフォーク内径とほぼ同一で、締め付けによるコンマ何ミリの差で固定されたのではないかと思いベアリングレースの外径を改めてノギスで測ってみることにしました。

ご覧の通り「大阪魂 単式スラスト玉軸受け51100番台」のベアリングレース外径は24mm
CGL125のフロントフォーク内径は24mmですが、フォーク単体では多少の余裕があり引っかかり無く挿入できたベアリングレースが、トップブリッジに規定値で固定されたことで隙間がほとんど無くなりひっかかる状態になった、という事のようです。

こうなるとトップブリッジの固定ボルトを規定値で締め付ける限り大阪魂のベアリングセットは使えなくなるので、同時に購入して使っていなかったスラストニードルベアリングNTN スラスト針状ころ軸受 AXK1100」と「AS形軌道輪(ワッシャ)AS1100」の組み合わせを再度入れてみることにしました。
既に組みつけてしまい写真はありませんが、組み付け時に計測したベアリングとワッシャの外径はそれぞれ23.8mm
トップブリッジ固定ボルトを規定値で締め付けても0.2mmの差で引っかかることなくスムーズに出し入れすることができましたよ。
組み付け後に試走してみたところ、最初にベアリングを装着したときの感触と同じく細かなギャップでの突き上げが減って、フロントサスが良く働いてくれているのがわかりました。
ちなみにベアリング上のカラーは純正サイズと同じ長さ36mmの塩ビパイプにして、標準よりベアリングの厚み分の4mmプリロードをかけた状態でよい感触になりました。

結局、ブレーキメンテ前まではトップブリッジ固定ボルトの締め付けトルクが規定値より低い状態だったために大阪魂のスラストベアリングが使えてしまっていた訳ですね。

車種によるとは思いますが・・・
内径24mmのフロントフォークに大阪魂のスラストベアリングが”ポン付け”という誤った情報を流してしまいまことに申し訳ありませんでした。
今回のことでサービスマニュアルの規定値通りに組み付けをする大事さを学びましたよ。

今後は内径24mmのフロントフォークにポン付けできるスラストベアリングは「NTN スラスト針状ころ軸受 AXK1100」と「AS形軌道輪(ワッシャ)AS1100」の組み合わせで決まりということになりますね。

一応、大阪魂ベアリング本体の外径サイズを測ってみたので良かったらどうぞ。

コメント

  1. この改良は最近取り入れてみたいと思っていたアイテムでしたから、実際を見て創作意欲がフーフーと盛り上がってきました。MBX&CBX(実はホライゾン)へチャレンジします。特にCBXはダストシールの抵抗が大きいので動きをよくする改善は期待してしまいます♪それにしても、いつも思うのですが、写真が綺麗でわかりやすく、リアルなんです(うまく言えませんが)。隣で作業を見ている感がするので体験共有が臨場感たっぷりでできる不思議なブログです。ありとうございます。

    • コメントありがとうございます。
      フロントフォークのスラストベアリング挿入はお手軽な割に効果がわかりやすいのでオススメできるカスタムです。
      もちろん車種によってという事もありますので自己責任という前提ですが、私が使用した限りでは細かい路面のギャップはほぼ感じなくなるほど上質な乗り味になりました。
      道路上にある凹んだマンホールの蓋部分や、駐車場への段差を越える時の突き上げや突っ張り感が大幅に低減されたことで効果がわかりやすかったです。

      ショックの低減以外にもタイヤの路面に対する追従性とでも言いますか、しっかりとしたグリップ感というものも向上したと感じています。
      ただフロントがよくなった反面リアサスの動きに不満を感じるようになったため、前後サスのバランスも考えたほうが良いのでしょう。

      まずはどのサイズのベアリングが入れられるのか、フォークキャップを外して確かめてみてください。
      私以外にもスラストベアリングを取り付けている方のブログ記事がありますので、そちらも参考にしてみてください。

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