桃ツーリング2024と小田急2200形

CGL125と元小田急2200形デハ2212 CGL125 ツーリング

桃ツーリング2024ということで今年も山梨へ行ってきましたよ。

最初は早朝出発して桃を買ったらすぐに帰って来る予定でしたが、予定を変更して笛吹市内の企業敷地内に保存されているという元小田急2200形電車を見に行くことにしました。

「桃ツーリング2024」へ出発!

この時期旬の「桃」ですが、産地である山梨では「訳あり品」が無人販売でお安く購入できるのは皆さんご存知のことでしょう。
そんな訳あり品の無人販売の桃を買いに行くだけのツーリングが「桃ツーリング2024」なのです。

道の駅甲斐大和で休憩

さて盆地といえば夏は暑いというのが常識ですが、ここ数日気温は35℃を超える過酷な暑さが続いてますから、早朝出発し午前中には帰宅しないと身体が持ちません。

ということでまだ涼しい夜明けとともに出発、国道20号をひたすら西へ走り午前8時頃には道の駅甲斐大和へ到着。

昨年の「桃ツーリング2023」もそうでしたが、猿橋あたりまでの20号はこの時間帯はほとんど日陰で、メッシュジャケットだとちょっと寒い感じすらします。

無人販売の「桃」

昨年回った桃の無人販売所のいくつかはお休みでしたが、今回も無事に直売所を見つけることができました。

自作木箱で桃を持ち帰る

1パック4個入りで500円とおやすいのでついついたくさん買ってしまいますね。
前回は灼熱の太陽に照らされて熱々になったリアボックスに詰め込んでしまったので、ほんの数時間ですこし傷んでしまい失敗しました。

しかし今回は万全の体制で自作の木箱を積んできたのです。
そうです!前回記事の「自作木箱」はこの日のために用意したもので、いわば前振りだったという訳ですね(笑)

もも直売所とCGL125

できるだけ桃が傷まないように優しく木箱に詰めて最初のミッションは完了です!

元小田急2200形を見に行く

続いては同じ市内の企業敷地に保存されているという、元小田急「2200形」電車を見に行ってみましょう。

まず「2200形」とはなんぞや?ということなんですが、1957年に運用が開始された小田急電鉄の通勤電車で、1983年に全廃された後は一部が他社へ譲渡されその後も活躍した人気の高い車両となっています。

参考:小田急2200形電車

保存車両の現状

ということで保存車両のある場所へ。
企業敷地内ということでもちろん立ち入りはできませんが、敷地外の公道から見える範囲で見学させてもらいました。

富士急モハ5707(小田急デハ2212)2024年
富士急モハ5707(元小田急デハ2212)2024年7月

こちらは元小田急「デハ2212」型で富士急時代は「モハ5707」を名乗っていたようです。
見ての通り塗装は色褪せサビも浮いて状態は良くないようです。

富士急モハ5708(小田急デハ2211)2024年
富士急モハ5708(元小田急デハ2211)2024年7月

こちらは敷地内の別の場所にある元小田急「デハ2211」型(富士急時代は「モハ5708」)で前述の「デハ2212」とペアで編成されていました。


ところで、真夏の暑い中どうしてこんな古い電車をわざわざ見に行ったのか?
それはつい最近のことですが、この「2200形保存車」を解体することが決定した、という情報を知ったからなのです。

元々はそれほど興味も無かったというのが正直なところですが、意外と接点があったことがわかり調べるほどに興味も出てきて解体前に一度その姿を見てみたいと思うようになりました。

1985年に撮影した現役時代の写真

その意外な接点というのがこれでした。
1985年3月の深夜、当時は当たり前だった中央本線の夜行列車で訪れた大月駅。
時間つぶしに駅周辺を散策してた時に撮影した富士急の電車がまさに今回解体の危機にある車両だったのです。
(その時の様子は以下のブログ記事で)

第22回 60年3月14日ダイヤ改正 乗り鉄の旅 その1 昭和60年
国鉄 新宿駅 中央線上諏訪行き普通列車 441M◆ 撮影日:1985/3 PENTAX MX / smc PENTAX-M 35mm F2.8 / Nikon COOLSCAN IV ED昭和60年3月14日の国鉄ダイヤ改正で東北新幹線が上...
富士急モハ5707(小田急デハ2212)1985年
富士急モハ5707(元小田急デハ2212)1985年3月

小田急沿線民でしたからこの電車の存在は知ってたし、富士急に譲渡された懐かしい電車との出会いはシャッターを切る理由として十分でした。

富士急モハ5708(小田急デハ2211)1985年
富士急モハ5708(元小田急デハ2211)1985年3月

富士急引退後のその後のことは知らなかったし、今回訪問した保存車は偶然グーグルマップで発見したもので自分が記録した車両と繋がりがあるものだとは知りませんでした。

今回の「2200形解体」の情報からこんな繋がりがあったことを知り、そして何か意味みたいなものを感じてしまったんですね。

クラウドファンディングで「2200形」を救おう!

ここで終わってしまったら2200形のファンにとっては単なる悲劇でしかないです。
がしかし、一般社団法人CARB 2200形電車保存会が設立され、クラウドファンディングによる2200形の保存計画が発表されました!

解体決定の小田急2200形を救い、ポッポの丘で皆の夢を叶える電車へ - クラウドファンディング READYFOR
昭和31年に製造され小田急・富士急線で活躍した2200形電車を保存し、次世代を担う子どもたちの集まるポッポの丘で多くの人が夢を叶える電車に! - クラウドファンディング READYFOR

額は少ないものの私も支援の申し込みをしましたが、現存する二両ペアでの保存にはまだまだ額が足りないとのこと。

申し込み期間は8月30日までということであと1ヶ月。
2200形のことを知ってた方も知らなかった方も、この記事を読んで興味が湧いた方はぜひ上記のリンクから支援の申し込みをしていただければと思います。

8/24 目標額達成!

※8月24日追記

2211と2212の二両を救出・輸送するための目標額を達成することができたようです!
このページをご覧になって支援、2200形を救ってくださった皆様に感謝します。
ありがとうございました!


CGL125と元小田急2200形デハ2212

さて、もともと「桃ツーリング」は行こうと思っていたところに偶然目的地の近くにあった保存車解体の情報、その電車が過去の自分とも接点があったこと、ブログでの情報発信で協力ができそうなことなど、いくつかのピースがピタッとハマってしまい、なんとなくこんなのもいいなと思って記事にしてみました。

クラファンによる支援が成立して「ポッポの丘」に保存されることが決まったら、その時はまた2200形に会いに行ってみようと思います。

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