私のCGL125は純正のフルカバーチェーンケースから一般的なよくあるタイプの樹脂製チェーンカバーに変更してあるんですが、機能的な面が向上するわけでもなくチェーンの汚れ防止といった維持管理の面からしたらむしろ後退してしまってる部品だったりするわけです。
で、はっきり言って見た目重視で交換した部品ではあるのですが、ドライブチェーンの状態確認や定期メンテナンス時にはすぐに外すことができて、作業性が良いこともあってトータルでは気に入ってたりもします。
で、そんなお気に入りなチェーンカバーなんですが、あまり考えなしに取り付けたため経年での問題点が出てきました。
一見問題なさそうな普通のバイクみたいに見えるチェーンカバーですが・・・
固定しているネジを締めすぎて一部割れちゃってるんですね。
元々付いていたフルカバーのチェーンケースは薄い金属製の物だったのでフランジボルトで直接締め付ける形になっていましたが、樹脂製ケースを同じように固定すると締め付け時にどんどん削れていってしまうのでは?と思ったので20mmの平ワッシャーとスプリングワッシャーの組み合わせにしていました。
それがかえって悪かったのか?結果として締め付けすぎて割れることとなったのでしょう。
(実は数年前から気がついてはいたんですが面倒なので見て見ぬ振りをしていましたw)
先送りしていたこの部分をなぜ修理しようと思ったのか?というと、パーツリストを見ていてとある部品を追加すれば解決するということを発見したからなんですね。
その「とある部品」については後述しますが、まずは割れたチェーンケースの様子を見てみることにしましょう。
チェーンケースをスイングアームから外してみると、ネジの締めすぎによる割れが発生しているのが確認できますが、現時点では致命的なものにはなっていないようですね。
海外通販で同じものを買うこともできますが、今のところ軽症なので接着剤による修復を試してみようと思います。
使用するのはダイソーで買ってきた「強力接着剤 エポキシ2液混合タイプ」110円です。
短時間で強力に接着できるそうなのでこれは期待できそうです。
割れた部分を中心に周辺まで盛るような形で接着してみました。
エポキシ接着剤が硬化するまでの間に前述した「とある部品」を用意しましょう。
- ワツシヤー 6X9:90513-323-000
- ワツシヤー 6X20:90512-KF9-900
これはCGL125のベース車となったCB125JX(JC09)のチェーンカバーにも設定されているホンダ純正部品で、その存在は知っていたもの廃番で入手できないだろうと思ってたので特に気にとめることもありませんでした。
今回たまたまCGL125のパーツリストを見ていて同じ部品があることに気がついて部品番号を頼りに検索してみたところ日本国内でも入手可能であることを知ったというわけなんですね。
この二つの「ワッシャー」なんですがツバ付きカラーのような形状になっていて、樹脂製チェーンカバーの厚み分の出っ張りがあり、ネジを締めこんでいっても樹脂パーツそのものに負担がかからないようになっています。
これが前述した割れ対策の解決法ということなんですね。
接着剤が固まったので早速取り付けにと行きたいところですが、後ろ側の穴が若干小さくそのままでははまらないため拡大加工しました。
本来はM6 20mmのフランジボルトを使う指定になっていますが、今回はこれまで使用していたスプリングワッシャーと鍋ネジで固定しておきます。
チェーンメンテの時にプラスネジだとすぐ外せるので便利なんですよね。
前側のワッシャーはもともとの長穴が大きめだったので加工なしで装着できました。
というわけで今回の作業は完了。
これでチェーンケースが割れる心配は多少軽減できたといえるでしょう。
どうということはない小さな部品ですが、その形状、その位置に装着する意味、というものが確実に存在するのだという事を学んだ今回の作業でした。
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