エアフィルターとキャブレターを分解清掃した

エアクリーナーボックスを開ける 清掃

エアフィルターとキャブレターの分解清掃ということなんですが、この部分はしばらく放置してたのでリフレッシュも兼ねて作業をしてみましたよ。

昨年末あたりから始動後のアイドリングが安定せず、吹け上がりやスロットルレスポンスが悪くストールしてしまうことも増えました。
応急処置としてパイロットジェットをいっぱいまで締めてから規定位置へ戻す、というスロー系のつまりを一時的に取り除くかたちでしのいでいましたが、エアフィルターの清掃とキャブレターの分解清掃でリフレッシュした方が良さそうです。

202405のキャブレター・エアクリーナーボックスの様子

ということで分解清掃の作業を始めましょう。
年明けからあまり乗っていなかったのでエアクリーナーボックスは埃まみれです。いい機会なので合わせて周辺も拭き掃除しておきましょうか。

エアクリーナーボックスを開ける

取り出したエアフィルターです。ひどい汚れではないですが、エアインテークのポート近くは黒く汚れていますね。

CGL125のエアクリーナーは金属の筒を覆うように、厚く目の細かいオイルを含んだスポンジフィールターとその外側に薄く目の荒いスポンジフィルターの組み合わせで装着されています。

エアフィルターをもみ洗い

外したスポンジフィルターは購入後10年を経たわりにはしっかりしていて崩壊するようなこともなく機能していました。
経年でスポンジが内部で崩壊、粉状になったスポンジがキャブレターに入ってトラブルが発生することもあるようなので、やはり定期的な点検はした方が良さそうです。

まずは台所用中性洗剤を水に溶いてスポンジをもみ洗いして汚れを落とします。
そして水で十分にすすいだら絞ってから乾燥させておきます。

エアフィルターの洗浄が済んだらスポンジを乾燥させている間にキャブレターを分解清掃します。

フロート室から抜いたガソリンの量

キャブレターを外す前に、燃料コックをオフにしてフロート室に溜まっているガソリンを抜きます。
抜いたガソリンは50mlくらい出てきましたが、もったいないのでタンクへ戻しておきます。ガソリンの価格も高くなりましたからこれくらいの量でも無駄にはできないですね。

keihin_PD純正キャブレターを取り外す

キャブレターが固定されている二個のナットを外す前に、燃料・ドレン・大気開放の各ホースを外しておくのを忘れずに。

スロットルバルブのトップキャップを外したらインテークマニホールドに固定されているナットを外してキャブレター本体を分離します。

キャブレターアウトレット側の汚れ具合

外したキャブレターのアウトレット側ポートを見てみると、燃料が噴射されるジェット類のポートの汚れがわかります。

各部パーツの状態を確認しながら可能な範囲で分解を進め歯ブラシなどで汚れを落としていきます。
ワイヤーブラシが使えないデリケートな部分はスチールウールなどで軽く擦ってできるだけ汚れを落としていきます。

キャブレター構成部品の掃除

ということで概ね綺麗になった金属パーツたち。フロートバルブの動きも良好で各ジェット類の詰まりもなし。本体の穴という穴もパーツクリーナーを吹くなどして貫通していることを確認。

続いてはパッキン類のゴム部品の掃除とグリスアップなんですが、ここで大問題が発生!
外すときにしっかり確認していたパイロットジェットの小さいOリングがいつの間にかどこかへ飛んで行ってしまいました(笑)

キャブレターの純正パッキンセット

いやいや(笑)ではないですw
これがないと正常動作しないし極めて小さいOリングなので探すのも大変!

ということで、こんなこともあろうかと購入しておいたウーヤン本田純正のキャブレターパッキンセットの新品を取り出しました。

まあせっかく分解清掃したことだし、リフレッシュも兼ねてパッキン類は全部交換してしまいましょう。

こういうことがあるので事前に交換用のパッキン類は用意しておきたいですね。

パッキン交換したキャブレターの組み立て

各部の状態を見つつゴム部品にはフッ素グリースを薄く塗って組み立てていきます。
パイロットジェットのOリングはもちろんですが、フロート室のドレンボルト用Oリングやトップキャップのパッキンなど、よく見たらそこそこヘタっていたし意外とトラブルの元になりうる場所だったりするのでこの機会に交換できたのは予防的措置としてよかったですね。

エアフィルター(細目)スポンジにオイルを塗布

キャブレターが組み上がったら洗浄して乾燥させたエアフィルターを組んでいきます。
サービスマニュアルにはスポンジを適当なオイルで浸すと書いてあるので、適当なビニール袋にエンジンオイルを適量入れてスポンジフィルターを揉んでおきます。

細かなホコリは目の細かいスポンジのほうででキャッチするということらしいので、こちらにオイルを塗布するのが良いのでしょう。

洗浄したエアフィルターのスポンジを装着

目の荒い薄いスポンジはふわっとかぶせるだけ。吸気の抵抗をできるだけ少なくし大きな異物の混入を防ぐ役割なのでしょう。

分解清掃したエアフィルターとキャブレターを取り付け

キャブレターにスロットルバルブ・各ホースを取り付けインテークマニホールドにナットで固定し、最後にエアフィルターを取り付けたエアクリーナーボックスカバーをとりつけます。
各部を点検したら燃料コックをオンにしてフロート室やドレンから燃料漏れがないか確認して作業は終了。

エンジンをかけてみるとアイドリングは安定し、スロットルレスポンスも軽くなって久しぶりに軽快な感じになりました。

前回は四年半前くらいに実施したエアクリーナーの清掃ですが、やったなりの効果があるので一年に一回くらいの頻度で掃除した方が良いのかもしれませんね。
トラブルが起こってからなんとかすることを考えるより、予防的に定期的なメンテナンスをする方がトラブルなくストレスの無いバイクライフを送ることができそうです。

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