トランスミッションの不具合と交換 準備編

ミッション交換

昨年から続くコロナ禍もあってCGL125でのツーリング等の遠出がなかなかできない状況が続いていますが、加えて年明け以降気になっていた不具合がいよいよ無視できないレベルになってしまい稼働率がかなり低下してしまった2021年の夏。
ガソリン価格の上昇や真夏の殺人的な気温の上昇、豪雨による災害など不安定な状況も加わってあまりツーリングする気にもならないので、秋の快適なツーリングシーズンが来るまでに不具合の対策をしておこうということにしましたよ。

さてその不具合ですが、どの部分が問題なのか確証がなくこれまで明言はしなかったもののその片鱗からある程度の予測はしてました。
まず数年前からオイル交換時に排出されていた金属片。

新車購入後の比較的早い段階からまれにキックスタート時のギア抜けと”ガリッ!”という音と感触があったので、キックスタータースピンドルのギア欠けを疑っていました。
これはクランクケースを割らない限り状態を確認することもできないためできるだけキックスターターを使用しないということで目をつぶってきました。

そんなことでしばらくは騙し騙し乗り続けてきた訳ですが、今年の年明け以降三速ギアでスロットルを開けてる時だけそれまで感じたことのない感触が出始め、日に日に異音が目立つようになっていき後続の同行者からも音が目立つとの指摘をされるくらいになってしまいました。
しかもその後のオイル交換時にはもれなくなんらかの金属片が排出されることからなんとなく三速ギアのギア欠けなんだろうと思っていました。

具体的な症状はこの動画のような感じで特に三速時の異音が目立つんですが、その他の各ギアは不具合はなくエンジンも高回転まで回すことができる状態。
とはいえ走行中に大きな不具合を起こして不動になる可能性を考えると最低限帰ってこられる範囲内でしか行動できないし、今は問題のない箇所にまで影響を及ぼす可能性を考えれば今は大丈夫だからといって安易な行動をすることはできません。


という訳で5月以降関連しそうな交換パーツを入手するためのリサーチを開始。
先月になってようやくそれらの部品を入手することができました。

毎度のことですがチリ向けに生産された我が「CGL125」の車名でパーツを探すのはほぼ不可能で、中国国内向けの同型車「WY125-F」での検索となります。
が、今回はかなり困難を極めました。
それというのも最初に考えていた「WY125-F」の目当ての純正パーツが出品されておらず代替品をさがすも「WY125」系統では見つからず。

次に考えたのは同系統のエンジンを搭載する「CG125」のパーツを流用するということ。
これはもう完全な賭けであって、部品番号から同等品を探すことがほぼ不可能なことから出品画像から判断するしかない状態です。

そんなこんなで今回入手できたのはCG125用のトランスミッションアッシー(メインシャフト・カウンターシャフト)とキックスタータースピンドルアッシーの社外品。
まさに金属の塊といった重いパーツなので日本国内では到底考えられない安価な部品本体価格の倍ほどの送料がかかりました。
とはいえその他パーツと合わせて総額10,000円以内で済んだのは不幸中の幸いでした。

まずはメインシャフト側のトランスミッション。
もっとも重要な部分は各ギアの歯数ですが、これはパーツリストに記載されてた歯数と同じでまずは最大の問題点をクリア。
ちなみにCG125用のトランスミッションは複数出品されていて、違いはセルなし4速、今回購入したセル付き5速、CG150用というラインナップが主だったところ。
加えてWY125-Aあたりのものだとクラッチの固定方法の違いによる形状の差などがありました。
(CG125のセルなし4速やWY125-A等はナット固定でCG125セル付き5速やCGL125はスナップリング固定)

ギヤの歯数は
1速:13
2速:17
3速:20
4速:23
5速:25
スターター:19

でした。

続いてカウンターシャフト側トランスミッション。
こちらは固定方法の違いなどなくギヤ歯数の確認で選択。
もっともこちらはメインシャフトとのセットだったので探す手間が省けました。

ギヤの歯数は
1速:36
2速:32
3速:28
4速:26
5速:24
アイドルスターター:29

でした。

最後にキックスタータースピンドル。
これはまたCG125セルなし4速、セル付き5速、150用の3種が出品されており、ギヤの歯数もわからないのでCGL125のパーツリストやサービスマニュアルの画像を頼りに同形状のCG125セル付き5速用を購入しました。

そのほかクランクケースの分解にあたって、これまでの作業でジェネレーターローターの取り外しが手持ちの工具でできなかったためロータープーラーとユニバーサルプーリーホルダを購入。
ガスケットは以前購入したCG125用のセットがあるためこれを使う予定。

ということで概ね作業に必要なものがそろった状態となりました。
とはいえ、今回購入した各パーツの互換性は実際にCGL125のクランクケースを分解の上現物合わせでの突合が必須なのでまだまだ未知数と言ったところ。
互換性がなかった場合最悪は不具合の解消が果たせず振出しに戻ることになりますが、それも含めて初めてのトランスミッション交換にチャレンジしてみましょう。

つづく?


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