トランスミッションの不具合と交換 腰下組み立て編

我がCGL125のトランスミッションからの異音発生をなんとかするシリーズもいよいよ山場を迎えましたよ。

一連の作業の中で三速ギアのギア欠けの確認、そして交換用に買っておいたCG125(OHVキャブ5速セル付き)用のトランスミッションとCGL125の純正トランスミッションの比較でようやく復活の目処が付いた前回。
そして今回はクランクケースに交換用トランスミッションを組み込む作業と動作確認までやってみます。

諸々の用事を済ませ昼過ぎから作業を始めようとしたら突然の雨。
どうしようか迷ったけど腰下の組み立てだけならということで急遽屋内での作業へと切り替えました。

単に部品を組んで行くだけならそんなに時間もかからないでしょうが、今回は交換用トランスミッションの動きも見たかったので時間をかけてじっくり作業することとしました。

部屋の中なら日没も関係ないしね(笑)

で、ギアを組み込む前にせっかくバラしたクランクケースなので、こんな時のために買っておいたオイルシールの交換なんかもしちゃいます。
とは言っても全部の箇所を持ってるわけではないので今回は三箇所だけ。

まずは左クランクケースのギヤシフトスピンドル・カウンターシャフトの二箇所。
ギヤシフトスピンドル用のオイルシールのサイズは:14x28x7
カウンターシャフト用のオイルシールサイズは:20x34x7

オイルシールってそのままマイナスドライバーなんかでこじって外そうとするとボディ側に傷をつけちゃうこともあるけど、周辺部分をヒートガンなんかで暖めてやると比較的簡単に外せますね。

続いてクランクケース右側はキックスタータースピンドルのオイルシール。
こちらのサイズは:16x28x7

取り付けの際にはうすーくフッ素グリスを塗って押し込むだけで装着完了。
シャフトが付いてる状態だと外すのが大変なオイルシールだから、別にオイル漏れしてたわけではないけど予防的措置としていいタイミングで交換することができました。

できることならクランクシャフト左側のオイルシールも交換しておきたかったけど今回は用意してませんでした。

という訳でいよいよ今回のメイン、トランスミッションの仮組みです。
サービスマニュアルを眺めつつ間違いのないようにギアを挿入し、ギヤシフトドラムの回転に応じてギヤシフトフォークが各ギヤを結合させて行く様を確認してみます。

あと、トランスミッションと同時に買っておいたキックスタータースピンドルも新品交換することにしましたが、ここの取り付けには少々戸惑いました。
実際に仮組みしてキックスタータを動作させてその動きを見てみるとなるほどこれでいいのかと感心してみたり。

なかなか複雑な機構なので、正直サービスマニュアルの作業手順とパーツリストの部品構成図がないとこれらの部品を組み上げるのは非常に困難だと思います。
分解する過程で一々写真を撮って記録するなどすればまだマシでしょうが、油まみれの手で撮影するのは億劫ですね。

さて仮組みでの動作確認ができたので、各部オイラーでエンジンオイルを差しつつ腰下を組み上げて行きます。
左右クランクケースの結合は鍋ネジ10本で締め付けるわけですが、低トルクで締め付けるためのトルクレンチを持っていないため今回は締め込んでからごくわずかに増し締めする程度にしておきました。

無事腰下が組み上がったところでお次はカムギアを組んで行きますが、写真の丸印とタイミングドライブギアの丸印を合わせるように組まなければなりません。
しかし今回はクランクシャフトのオイルシールを外してない関係でカムギア側の丸印が見えない状態。

なので見えないなら見えるようにすればいいじゃない!ということでわずかに見える歯先の部分に赤いマジックで印を付けてみました。

目論見は見事成功!
何事も臨機応変に対応する姿勢が大事ですねw
なんとか正しいバルブタイミングを維持できる形でカムギアを組むことができました。

という訳で今回の作業はここまで。

概ね六時間ほどかかった今回の作業でしたが、作業前に雨が降り出して屋内作業となったのがかえって幸いしたという感じですね。
実は雨はすぐ止んでしまってその後はずっと晴れていたんですが、湿気の多い暑い屋外で今回のような細かい作業をやってたとしたら・・・

とりあえずCG125用のトランスミッションが無事に組むことができて最大の山場は越えたというところでしょう。
次回はフレームオンでうまくいけばエンジン始動まで行けるかも!


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