トランスミッションの不具合と交換 クランクケース割る編

はい、CGL125のトランスミッションからの異音をなんとかする作業の続きです。
前回車体からエンジンを下ろすまでの作業をしましたが、その翌日はいわゆる「腰上」部分のシリンダーとシリンダーヘッドを外す作業をやりました。
暑かったので写真も撮らずひたすら外した部品の清掃・点検をしてたのでそのあたりの様子は割愛。

そして今週、昨日は午後から作業する時間があったものの熱中症になりそうな、あまりの暑さに作業を断念。
朝から曇天で作業するには少しはマシな状況になった今日、重い腰を上げていよいよクランクケースを割る作業をしてみますよ。
いよいよ核心の部分に触れることになると思うので、異音の原因の片鱗だけでも確認できるといいですね~。

まずは左右クランクケースカバーとピストンを外してクランクケースを真っ二つに割ってやります。
この時ケース右側を下にして作業を進めるため、各シャフトの逃げを作るため二つのブロックに適当なマットを敷いてからケースの上下部が乗る形にしておきます。

さてクランクケースを割るときによくあるケースとしては合わせ目の周辺をゴムハンマーなどで叩いて、というのがありますが、二箇所のダウエルピンで位置決めしてる構造上ただ叩いても簡単に外れるものでもないでしょう。
で今回注目したのがケース合わせ目にある三カ所の段差。
右ケースカバーを外す時にも書いたけど、外れる方向に力を加えることで比較的に簡単にケースを外すことができたので、今回もこれら三カ所の段差を利用してケース割りをしてみます。

一つ目の打撃ポイントはシリンダー接続部前方にある段差。
ここに適当な木の棒などをあてがってハンマーで外れる方向に軽く打撃を加えます。
(この画像では右斜め上方向)

二つ目の打撃ポイントはブローバイホースを差し込むパイプの根本。
こちらも木の棒など適当な木片をあてがって軽く打撃を加えます。
(この画像では上方向)

三つ目の打撃ポイントはオイルドレンの突起部。
各打撃ポイントの位置を変えながら木の棒など適当な木片あてがってコンコンと軽く打撃を加えていくと徐々にケースの合わせ目に隙間ができてきます。
(この画像では右方向)

この方法のメリットとしては比較的早く外せることと、上手く行けばガスケットを破ることなく外せる可能性がある、というところでしょうか。

という訳で、パッカーン!とは行かない感じでケースが二つに割れました。
ぱっと見ひどい汚れもなく八年経ったバイクのエンジンとしてはまあまあきれいなほうかな?

さてここで今回も一つやらかしました。
ケースを割る前にギヤシフトドラムの固定ボルトを緩めておくのを忘れましたw
これが外れないとトランスミッションとキックスタータースピンドルが外せません。
最終的には何とかして外しましたが、しっかり順序を確認しながら作業をしなければなりませんね。

クランクケース左側。
ガスケットを派手に破くことなくケースを割ることができましたが、後の作業で内部の清掃をする際外したほうが良さそうなので今回は交換しましょうかね。
組んだ後にオイル漏れとかするようじゃ困るし予防的交換というところですね。

ちなみにクランクシャフトを含む各部ベアリングは引っ掛かりもなくスムーズに回転する模様。
後日改めて確認しますがまずは一安心。

さて今回の一連の作業の核心部にようやくたどり着けました。
ぱっと見問題なさそうに見えますが・・・・・
あぁ~、見えますねぇ。

はい、ギア欠け確定です。
やはり予想通りトランスミッションのギアの歯が欠けていた、というのが今回のトラブルの原因だったことがはっきりしましたね。

という訳で今回の作業はここまで。
次回は各パーツの清掃・点検と購入済みの社外CG125用トランスミッションとの比較、互換性の確認などを進めていくこととしましょう。

で、片付けた後に問題のギアを確認してみました。
うん、これはひどい壊れかたですね。
他にも似たようなケースってあるんでしょうか?

ギアの欠けは前の写真の三カ所のほか、この写真の二箇所が目立つ部分でした。
これらの写真を見るとこれまでのオイル交換で排出された金属片がここから剥がれ落ちた、というのがはっきりしましたね。

今後時間をかけてその他のギアも含めじっくり確認してみたいと思いますよ。


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