春先から目立ってきた我がCGL125のトランスミッションの異音問題。
前回は下ろしたエンジンのクランクケースを分解し、予想通りカウンターシャフト側三速ギアのギア欠けを確認、異音問題の原因特定までたどり着くことができました。
今回はいよいよ交換用に購入してあった代替品のCG125(OHVキャブ5速セル付き)用トランスミッションが果たしてCGL125に使えるのか?じっくり比較してみますよ。
というわけでまずはメインシャフト側ギアの比較。
写真の上がCG125用で下がCGL125純正。
細部に違いがあるもののサイズ・歯数、部品構成は同じでした。
ギアの歯数は
- 1速:13
- 2速:17
- 3速:20
- 4速:23
- 5速:25
- スターター:19
です。
シャフトの長さは約170mm
続いてカウンターシャフト側のギアの比較。
上がCG125用で下は三速ギアの歯が欠けたCGL125純正。
こちらもサイズ・歯数、部品構成は同じ。
ギヤの歯数は
- 1速:36
- 2速:32
- 3速:28
- 4速:26
- 5速:24
- アイドルスターター:29
です。
シャフトの長さは約148mm
続いてキックスタータースピンドル。
同じく上がCG125用で下が破損しているだろうと予想してたCGL125純正。
(結果破損箇所はありませんでした)
こちらはもサイズ・歯数、部品構成はほぼ同じで機能的には問題なさそう。
シャフトの長さは約170mm
ということで今回の一連の作業で一番の問題であった、代替品として購入したCG125用トランスミッションのCGL125との互換性は大きな問題は無いだろうという結果になりました。
もちろん装着して実際に動作させてみるまで安心できませんが、まずは一山超えることができたというところでしょう。
あとは元どおりに組み直すだけですが、せっかくバラしたエンジンなので焦らず点検・清掃しながら状態を見て行くこととしましょう。
まずは分解したクランクケース。
見ての通りうまい具合にガスケットを残して二つに割ることができましたが、所々破いてしまった箇所もあるし、このまま組んで後でオイル漏れなどのトラブルが出ても困るのでこれは新品に交換しようと思います。
で、ガスケットを剥がしてしまう前にかなり前に買い置きしてあったCG125用ガスケットセットが使えるか確認してみます。
サイズ・形状、穴の位置など問題なく一致したのでこれで安心してガスケットの交換ができます。
ということでガスケット剥がしです。
以前シリンダーを外した時もそうでしたが、バイク整備の中でもっともやりたくない作業が古いガスケット剥がしですねw
スクレーパーやカッターナイフなど複数の道具を使いつつ合わせ面にできるだけ傷をつけないように慎重に作業を進めなければなりません。
今回はクランクケースの合わせ目の二面を剥がす作業をしましたが約3時間ほどかかりました。
もう二度とやりたくないです(笑)
まあまあきれいになったCGL125のクランクケース。
その他ベアリングのガタやオイルラインの詰まりがないか?各部を点検・清掃をしてクランクケース周りの作業は終了。
あとは前回外してからほってあったシリンダー・シリンダーヘッドのカーボン落としなどをやってこの日の作業は終了。
概ね外した部品の点検・清掃は終えたのでいよいよ次回からは代替品のトランスミッション交換をしつつエンジンを組んで行く工程に入ります。
ここまでの作業で外した部品がとにかく多いので、各部の動作確認をしつつ組み間違いなど起こさないようサービスマニュアルやパーツリストを確認しながら慎重に作業を進めて行くことにしましょう。
ここ数年トラブル続きだったCGL125にもようやく復活の兆しが見えてきたようですね。
「トランスミッション交換」関連のその他の記事は↓のタグからご覧ください。
コメント