前回の準備編から引き続いて今回はCGL125のエンジンを下ろしてみますよ。
春先から続く三速走行時の異音からギア欠けを疑い部品交換をすべくトランスミッション関連の部品を取り寄せた、というのが前回までの話。
本当は先週の休みの間にやりたかった作業ですが、ず~っと雨続きだったせいで結果なにもできず予定が大幅に狂ってしまいました。
すっかりやる気を削がれた一週間を乗り越えようやくやってきた晴れ間の週末。
長丁場の作業になるのは確実なので今回は無理せずエンジンを下ろすところまでとします。
まずはエンジンオイルを抜きつつ燃料タンクやシートなどの外装部品を外します。
今回もマグネット付きドレンボルトには金属片が付着していましたが、作業完了の暁にはこのあたりの問題も解決して欲しいものです。
ここからはエンジンをおろすために各部品をひたすら外していきます。
- 各部配線
- バッテリー
- キャブレター
- マフラー
- ステップバー
- キックアーム
- エンジンガード
- ドライブスプロケット&ドライブチェーン
等
んで、ここまでくればエンジン単体で下ろせる状態にはなるんですが、後々の作業で楽をするためにこの時点でクランクケースカバー内にあるパーツを外してしまいます。
まずは右側の
- 遠心オイルフィルター
- オイルポンプ
- クラッチ
等
なんとなく右側から外してしまいましたが作業性から言って左側から外すべきだったと気が付くのに時間はかかりませんでしたね。
外した部品を簡単に拭き掃除だけしてケースにまとめて右側は終了。
各シャフトの保護のためケースカバーのみ取り付けておきます。
んで右側。
ジェネレーターローターの固定ボルトは今まで通り電動インパクトレンチでサクッと取り外し。
前回工具が揃わず外せなかったマグネットローターはこの日のために買いそろえたロータープーラーとユニバーサルプーリーホルダーで何とか外すことができました。
この作業に当たってはユニバーサルプーリーホルダーのハンドル部をステップバーで回り止めしようと思ってたのに早々にステップバーを外してしまいましたw
今回はうまい具合にスイングアームで支えられたので難なく取り外すことはできましたが、まず最初に左クランクケース内の部品取り外しをするべきでしたね。
ちなみにクラッチも外してしまった後だったのでドライブスプロケットの固定ボルトを外すのに難儀したのは言うまでもない話w
ついでにスターターモーターも外して左側パーツの取り外しは完了。
シャフト保護のためのケースカバーを仮止めする前にもう一仕事しておきます。
クランクケースを割る際10本ほどの鍋ネジを外さなければいけませんが、普通のプラスドライバーを使ったのでは間違いなくネジをなめることとなるでしょう。
なのでエンジンがフレームに固定されているこの時点でインパクトドライバーを使ってネジを緩めておくことにしました。
エンジン単体より固定されている状態のほうが打撃系工具は効き目があるだろうという目論見。
10本中2本はメインフレームに隠れているのでそれはのちほど。
ちなみにここの鍋ネジは奥まったところにもあるのでロングビットが必要です。
サイズはPH3ね。
いよいよエンジンを下ろします。
余ってたブロックがちょうどいい高さだったので間に端材などを挟んで高さを調整。
9本あるエンジンマウントボルトを緩めていきます。
メインフレームのマウントボルトはなかなかの高トルクで締め付けてあるので通常の工具ではなかなか歯が立たないうえに写真の下側ナットはブレーキペダルのリターンスプリングを外さないとソケットが入りません。
めんどくさいのでできるだけ外したくなかったんだけどなぁw
全てのハンガーとボルトを外したらあちこち持ち上げたりして知恵の輪のような感じで落とさないようにエンジンを外していきます。
左右クランクケース内の部品を外したものの結構な重さなので慎重な作業が要求されますね。
外すのはそれほど難しいものではないですが、取り付け時にこの重さの物を支えつつ各部マウントにきっちり位置を合わせてボルトを差し込んでいく、というのはなかなか難易度高そうで一人でできるか不安ですねぇ。
外した部品を整理して後片付け、外装部品を仮装着して今回の作業は終了。
曇天とはいえ暑い中での五時間近い作業はかなりキツイものですね。
次回以降クランクケースを割るという作業が待ち構えていますが、せっかく外した各パーツの点検清掃もやっておきたいので焦らず時間をかけて進めていこうと思います。
いや~疲れたw
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