今回のカスタムはタイトル通りなんですが、たまたま持ってたパーツがどうやらハイスロ化によく使われてるものらしいって事がわかったから試したってだけで、元々それが目的であった訳ではないんですね。
例の100円ジャンクコーナーで見つけたものですが、特別使う用事もなかったし最初はどの車種のものかも判らなかったためしばらく放置してました。
最近やったパーツ整理の折になんとなく調べてみたところ・・・
↑の写真のスロットルはどうやらヤマハYZF-R系のものらしくネット検索してみると・・・
- 部品番号は1WD-F6240-00
- スロットルワイヤーの巻取径が他車種に比べて大きいらしい
- GSX-R1000などで純正流用のハイスロ化に使われる事が多いらしい
などの情報が得られましたが「なるほどそうか」ほどの感想。
大体CGL125をハイスロ化するなんてことは元々考えてなかったしハイスロ化するとかえって操作しずらくなるんじゃない?と思ったしそれほど乗り気でもありませんでした。
そんな訳で特別必要とも思ってなかったんですが、知ってしまうとどうも気になってしょうがない性格なのでCGL125のハイスロ化を試してみることにしましたよ。
スロットルを交換するだけの簡単カスタムですが、まずはそれぞれのパーツの詳細を確認してみましょう。
最初はCGL125に装着されている純正スロットルから。
見慣れた外観の純正スロットルは全長139mmでグリップ部は126mm、太さは31.8mm。
スロットルの巻取径は約29mm。
今回のハイスロ化にあたってはこの直径サイズが基準になりますね。
右スイッチボックスに装着した時の位置関係はこんな感じ。
ケーブルの巻取部には全周に渡って溝が掘られ巻取径が小さいためスロットルの回転角が大きくなるようです。
続いてYZF-R系のスロットル。
外観はこんな感じでゴムは柔らかめ、全長135mmでグリップ部は121mm、太さは32.8mm。
スロットルの巻取径は約37mm。
CGL純正との差は8mmでかなりハイスロになりそうです。
右スイッチボックスとの位置関係はこんな感じ。
ワイヤーのタイコ部はCGL純正スロットルより5mmほど遠くなります。
強制開閉キャブのCGLには必要ない戻し側ワイヤー用の穴部分があるせいで回転角は少なめで、装着時に全開位置まで開ききるか?が問題になりそうです。
ちなみにCGL純正のグリップはエンド部がバーエンドのウェイトに被さるように長くなっており、グリップエンド部よりハンドルが内側にあるため他社のグリップではバーエンドが干渉する可能性がありそうです。
あと、他のホンダ車では他社のスロットルを流用したときにグリップ部短くなってバーエンドとの間に隙間ができることもあるようです。
各パーツの詳細を確認できたので早速取り付けしてみましょう。
と、その前にCGL125純正スロットルの動作範囲を確認しておきます。
スイッチボックスとスロットルにマスキングテープを貼り付けて全閉から全開までの位置を記録してみました。
かなりワイドな動作範囲で、極低速時などの繊細なスロットルワークはしやすいものの、キビキビした加速は苦手で登坂時などパワーを出したいときに握り直しが必要なシーンがあります。
大荷物を積んでのツーリングや街乗りなど低速域を使う事が多い場合は純正スロットルのワイドな動作範囲が操作しやすいと思います。
続いてYZF-R系スロットルです。
巻取径が大きくなりワイヤーの取り付け部が純正スロットルより遠くなりましたが、アジャスターの調整範囲内で装着でき、全開までスロットルを開けてもスイッチボックス内部での干渉もなく、引っかかりなく動作させる事ができました。
念のためエアクリーナーのコネクティングチューブを外してキャブレターのピストンバルブの動きを見てみましたがこちらも問題ありませんでした。
スロットルの動作範囲は上の写真のようにCGL125純正に比べて約75%くらいに減少、動作は若干重くなりましたが慣れればあまり気にならない程度でしょう。
YZF-R系スロットルの取り付けは無事できましたが、上の写真のようにハンドルの端部分よりスロットルグリップがはみ出ているため、そのまま純正バーエンドを取り付けると干渉してしまいスロットル操作に支障が出ます。
これはバーエンドの固定用ゴムとの間にM6外径20mmのワッシャーを追加する事でバーエンドをワッシャー一枚分浮かす事で解決できました。
バーエンドウェイトを取り付けスロットル動作を確認して、YZF-R系スロットルを流用したハイスロ化は完了!
家の前でちょっとだけ試走した感想としては
- ガバ開けするとストール気味になる
- スロットルの開度が小さくなったためキビキビと加速できるようになった
- 調子に乗ってガバ開けしてるといろいろヤバそうw
- 低速域で扱い辛いかと思ったけどそうでもなかった
といった感じ。
「ガバ開けでストール」に関しては加速ポンプ付きキャブに換装する事で解決できそうだし、ビッグキャブとの組み合わせでスポーティーな走りも楽しそう。
取り付けるまでは全く興味がなかったハイスロ化ですが、ちょっと面白かったですw
今のところハイスロ化によるネガティブな面はあまり感じられないのでしばらく使ってみようと思いますよ。
という訳で、
CGL125にYZF-R系スロットルはポン付けでハイスロ化できました!
多分同じスロットルを使ってるであろうウーヤン製のCG125にも付けられるんじゃないかな?
(誰か試してみる?)
同じ形状の右スイッチボックスが付いているホンダ車なら同じくお手軽なハイスロ化はできそうですね。
最後に、エアクリーナーを外したついでにしばらく見てなかった灯油ポンプで作った内圧コントロールバルブの様子を確認してみましたよ。
ここ最近気温10度以下で走る事もあったためか、バルブ周辺にわずかにエマルジョンが発生している様子が見られました。
パークリでサクッと清掃して元に戻し作業は完了。
これからの季節ドレンチューブに分離された水が溜まっていく様子を見る事ができるでしょう。
※追記
ハイスロ化したCGL125でどのような変化があるか試走してきました。
街中やアップダウンの激しい山間部、ダート道やペースの速いバイパス道など様々な道を走ってみたところ、率直な感想としては・・・これはおもしろい!
いや〜こんなに変化するとは思いませんでした。
ノーマルとの差を感じた事をいくつか書いてみると、
- スロットル開度が少なくても力強く加速してくれる
- 長い上り坂で握り直しなくそれなりのペースで登坂できた
- 極低速のダート道でも扱いづらさは無かった
- 頑張らなくてもそこそこのペースで走れる
- 総合的にとにかく楽チン!
- だがスロットルが重くなった事でちょっと疲れる
というところ。
ネガティブな部分といえばスロットルが重くなったことくらいで、むしろ全体的にはノーマル時より楽になったというのが目立ちました。
ガバ開けでストールに関しては、エンジンが温まってしまえばよっぽど雑な操作をしない限りおこらないでしょう。
という訳で概ね好感触だったので今後もしばらく継続してハイスロ化した状態で使ってみようと思います。
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