「メッシュシートカバー」220円で作れる快適装備

メッシュシートカバーの装着2 メッシュシートカバー

メッシュシートカバーといえば今や夏のバイクの必須アイテムとなりました。

一部では「夏はバイクのシーズン」などと言われることがあります。青空の下、強い日差しを浴びながら風をきって走る姿は気持ち良さそう!などと言われることもありますね。

だがしかし、炎天下のライディングでは股間やおしりの部分が蒸れて汗でビシャビシャになった、という経験をした方も少なくないでしょう。
ツーリング先でバイクを停めているとあっという間にシートが熱せられ、すぐには跨ることができないほどになったりします。

そんな夏のバイクの悩みの一つを解決できるアイテムが「メッシュシートカバー」です。
専用のしっかりした市販のものもありますが、一体どんな効果があるのか?まずは試してみたいという方におすすめなのが、安くて簡単!「220円で作れるメッシュシートカバー」なのです。

メッシュシートをバイクのシートにかぶせることで通気性を確保・蒸れを軽減し、シートが熱くなりにくいという、一度体験したらもう手放せない夏のバイクの必須アイテムです。

「メッシュシートカバー」の材料

まずは「メッシュシートカバー」の材料を用意します。
必要なのは100円ショップ「セリア」で購入できる二つの商品だけ。

  • シートクッション メッシュ:110円(税込)
  • セキュリティネット:110円(税込)

「シートクッション メッシュ」はバイクのシートに被せてシートと臀部の隙間を作り通気性を確保して走行風が通り抜けるようにするためのもの、「セキュリティネット」はメッシュシートをバイクのシートに固定するために使います。

メッシュシートカバーに使用するセリア「シートクッションメッシュ」

「シートクッション メッシュ」です。
カー用品売り場にあるので写真の通り車のシートに敷くものとして使っている方も多いでしょう。
普通の椅子や変わったところではリュックやバックパックを背負った時に背中が当たる面に装着して蒸れ軽減に使っている方もいるようです。

メッシュシートカバーの材料 セキュリティネット(2015年)

「セキュリティネット」です。
自転車の前かごに入れた荷物が飛び出さないよう、またひったくり防止のために使用するおなじみのものです。

セキュリティネットを分解

その「セキュリティネット」ですが、ネットの部分は一本のゴム紐を網状に編んであるのでそれを全て解いてしまいます。

メッシュシートカバーの固定に使用する分解したセキュリティネット

すると四つのフックと約4.8mのゴム紐に分解されます。
この中から二つのフックと約30cmにカットしたゴム紐4本をメッシュクッションをバイクシートに固定する部品として使用します。
(ゴム紐の長さはご使用のバイクシートのサイズに合わせて調整してください)

「メッシュシートカバー」の作成

材料が揃ったら「メッシュシートカバー 」の作成です。
手順は以下の通りです。

  1. シートクッションの四隅にゴム紐を通す
  2. 四隅に取り付けたゴム紐の片側二本にフックを通す
  3. 四カ所のゴム紐を輪になるように結ぶ
  4. バイクシートにシートクッションをかぶせる
  5. バイクシートを裏返して輪にしたゴム紐にフックをかける

どうです、簡単でしょう?

ゴム紐を通す部分のメッシュの網目を広げる

最初にシートクッションの四隅にゴム紐を通しますが、そのままではメッシュの網目に通すのが難しいです。
適当なプラスドライバーでゴム紐を通す部分をグリグリと広げておきます。

広げた網目にゴム紐を通す

一箇所につき四箇所の網目を広げて写真のようにカット済みのゴム紐を通します。

ゴム紐にフックを通して結ぶ

片側2箇所には写真のようにフックを通し、全てのゴム紐の端を結びます。

完成したメッシュシートカバー

「メッシュシートカバー」の完成です!
これをバイクのシートに取り付けます。

メッシュシートカバーをバイクシートにかぶせる

バイクの車体から外したシートにゴム紐を取り付けたメッシュシートカバーを被せます。

シート裏側でゴム紐をフックにかける

シートを裏返してゴム紐にフックをかけて位置を調整します。
この時にゴム紐の長さが合わなければ結び目の位置を調整するなどしてください。

なおワンシーズン使うとゴム紐が伸びて緩むことがありますが、解いたセキュリティネットの余りがたくさんあるしシーズンごとに交換してもしばらくは困りません。

バイクシートに装着したメッシュシートカバー

メッシュシートカバーを取り付けたバイクシートを本体に戻して完成!

試運転してみてメッシュシートのずれがないか?運転中の位置が問題ないか?慎重に確認してください。


ということで100均材料で自作した「メッシュシートカバー」を装着したCGL125で少しだけ試走してみました。
シートとおしりの間を走行風が通り抜け、股間の蒸れを軽減する効果を実感し、7mm厚のメッシュクッションのおかげで乗り心地も改善。
過酷な夏のバイクを少しでも快適にできるアイテムの効果を実感できました。

過去に作ったものとの比較

ところで、ここまで読んですでにご存知の方もいると思いますが、この記事は2015年に投稿した記事のリニューアル版となります。

作成してから10年目を迎えましたが、当初は2024年の夏到来に合わせて従来のものを取り付けるつもりでした。

昨年このメッシュシートカバーを取り付けた時に、メッシュシートの厚みが薄くなったというか、だいぶへたった感じで通気性も若干悪くなったように感じていました。

もう9年も使っているし110円で買えるメッシュシートですから、ここらでリフレッシュしてもいいだろうということで作りかえることにした訳です。

ということで、新しいメッシュシートカバーを作るにあたって新旧メッシュシートの比較をしてみました。

網目の細かさとラベルの違い

新旧メッシュシートの網目の比較

最初に気になったのは網目の細かさ。
写真左が2015年に購入のもの、右が2024年に購入したものです。
新しいものの方が網目が荒い感じに見えます。

実際、ゴム紐を通す時に新しいものの方が通しやすかったです。
クッション性は新しいものの方が良さそうですが、早くへたりそうな感じがします。

セリア「快適メッシュクッション」ラベル
セリア「シートクッションメッシュ」ラベル

続いてラベルです。
デザインの変化だけでなくサイズも変わったようです。
2015年購入のものは、39.5×39.5cm 厚さ0.7cm
2024年購入のものは、36x36cm(厚さ表記なし)
となっていました。

メッシュクッションの経年による厚みの変化

9年使ったメッシュシートカバーの厚み
新品メッシュシートの厚み

メッシュクッションの厚さです。
左は2015年購入のもので実測値5.2mm、右は2024年購入のもので実測値7.3mmでした。
2015年のものは使用してメッシュ部分潰れた結果で新品時は約7mmでした。

メッシュシートが薄くなった気がしたのは間違っていなかったようで、経年による変化を数字で確認することができました。

2015年作成のメッシュシートカバー

これまで使用してきたものは、年間を通じての使用期間が三ヶ月程度ではあるものの、ゴム紐で引っ張られライダーの尻に敷かれることですっかり伸びてしまった感じです。
2015年当時の材料代は216円でしたが、9年も使えたのだからもう十分に元を取ったでしょう。

ちなみに今回新しいものを作るにあたって新規に購入したものはメッシュクッションのみでした。
ゴム紐は4.8mもあったのでまだまだ余っているだろうと思って買いませんでした。
過去2回ほど伸びたゴム紐の交換をしましたが、他にも何かに使ってしまったようで交換できるゴム紐は3本分しかなく、二本は状態の良いものを流用し新しく交換したものは二本となりました。

来年以降伸びたゴム紐を交換する際は、またセキュリティネットを買ってこなければなりませんが、まあ110円だし、他にも使い道はあるので無駄にはならないでしょう。


「220円で作るメッシュシートカバー」いかがだったでしょうか。
見た目がダサいなどいろいろ感じることはあろうと思いますが、真夏のバイクライフを少しでも快適にしたいと思うならぜひ試してみてください!

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