今回はCGL125のサイドスタンド使用時の傾きを改善するための改造をしてみましたよ。
日本国内向けのバイクと違って、CGL125などの右側通行の環境で使われている輸入車のバイクはサイドスタンドの長さが短く停車時の車体の傾きが大きくなってしまいます。
通常時は特に問題になることもありませんが、わがCGL125のようにリアボックスをつけた上にリアシートに荷物を満載でツーリングに行くとリアヘビーになりすぎてひっくり返りそうになり、サイドスタンドでの駐車ができなくなるという問題も起きました。
サイドスタンドの傾き改善でよく似たものではYAMAHAの輸入車・YBR125でG用の長いスタンドに換装する例が良く見られますが、CGL125には都合よく長いスタンドが用意されている訳ではありません。
サイドスタンドの規格なんてどれも共通なんじゃないの?と軽い思いで調べてみると全くそんなことはありませんでした。
ネットの画像検索などを駆使して調べるも、全長のサイズを記載している例はありますが肝心の取り付け部の詳細なサイズ情報は皆無でした。
仕方ないのでホンダのもので見た目が似たタイプのサイドスタンドを中古で入手し、現物合わせ試してみることに。
色々探した結果、交換可能で高さ30mmアップの理想的なものとして、ホンダNS50Fのサイドスタンドが見つかりました。
(それまでに2本ほど無駄にしましたけどね・・・ orz)
という訳で、まずはCGL125と入手したNS50Fのサイドスタンド本体を比較をしてみますよ。
(入手したサイドスタンドは錆だらけのひどい状態だったため、錆落としをしてからシャーシブラックで塗装し直しました)
上がNS50F、下がCGL125です。
全長はNS50Fが約290mm、CGL125が約255mm。
続いて各部を細かく見てみます。
スプリング取り付け部は上側からのサイズでCGL125が約120mm、NS50Fが約110mmでその差10mmです。
スプリングの長さはというと、両方とも約110mmでほぼ同じ長さ。
サイドスタンド取り付け部のサイズがNS50Fは10mm短いのでスプリングも10mm短い100mmのものを用意したほうが良いのでしょう。
今回はこれしかないのでこのまま使ってみます。
※入手したNS50Fのサイドスタンドに付属していたスプリングは錆が酷かったので廃棄しました。上は手持ちのNS50Fと同じ長さの車種不明スプリング、下はCGL125のもの。
続いて一番重要なサイドスタンド取り付け部のサイズは以下の通り。
ほぼ同じようですが、NS50Fの方が4mm薄くなっています。
続いてサイドスタンド固定用ボルトナットのサイズ。
NS50Fの物はナットがセルフロックナットになっています。
サイドスタンド固定部の厚みの差の分だけサイズが違うので固定用ボルトの互換性はありません。
交換用にサイドスタンドを入手する際は固定用ボルトナットがセットになったものを入手すると良いでしょう。
こちらはホンダ車についているサイドスタンドしまい忘れ防止のパーツ「ラバースタンド」です。
CGL125の純正サイドスタンドには付いていないものなので地味に機能が向上するパーツですね。
取り付けにはカラーとフランジボルトが必要ですが、これは汎用品で代替ができます。
写真のフランジボルトは取り寄せた新品の純正部品ですがM6x25mmなので、同サイズの汎用フランジボルト手に入らない場合はホームセンターなどに売っているM6x25mmのボルトとワッシャーの組み合わせで代用すると良いでしょう。
問題はカラーのほうで、ラバースタンド取り付け部の高さが15mmなので、内径6mm、長さ15mmの汎用品のカラーで対応しようと思いましたが・・・
ラバー取り付け部が(多分過去に)ボルトの締めすぎで実測14mmほどになっていたため、カラーを1mmほど削って対応しました。
新品のサイドスタンドではここのサイズが15mmなのかもしれません。
ちなみに取り付けサイズが小さくなっているので、ラバースタンドはそのままではきつくて入りません。
ラバースタンドにシリコングリスを薄く塗るとすんなり入るようになりますよ。
それぞれのサイドスタンドのサイズがわかったので、天気もいいしツーリングがてら宮ヶ瀬へ行って交換してみましたよ。
で、交換完了。
取り付けに関して特に問題になることは無くポン付け。
50ccの原付バイク用サイドスタンドだけど強度的には大丈夫そうで、仕舞い忘れ防止のラバースタンドが付いたことでちょっと高級感が増した感じw
懸念だったスプリングの長さについては、一応機能していて走行中に落ちてきたりはしてない様子。
ただやはり張力が少し弱いみたいだから全長100mmのものが入手できたら交換してみようと思います。
CGL125純正スタンドとNS50F用スタンドの傾き具合の比較
(左、CGL125純正サイドスタンド 右、NS50F用サイドスタンド)
それぞれのサイドスタンド装着時の傾き具合はこんな感じ。
目論見どおり傾きすぎなのは解消されたけど、ちょっと立ちすぎな感じかなぁ。
ちょっとした衝撃で倒れてしまいそうな不安感がある。
サイドスタンド交換後の全体像。
写真で見ると普通な感じだけど、駐車する場所を選ぶ感じになってしまった。
リアタイヤのサイズアップや、長めのリアサスに交換したときにはちょうど良い具合になりそうですね。
とりあえずサイドスタンドの交換は上手く行ったけど、スプリングの長さの件や駐車の際には気をつけないと転倒させてしまいそうな危うさがあるのでちょっと成功とは言えないかな。
しばらく様子を見てみます。
※1月16日 追記
読者の赤味噌さまからCB125SB(スーパーストーム SDH125-52A)のサイドスタンドの詳細サイズを提供していただきました。
サイドスタンド全長サイズは約243mm、スプリング取り付け部までのサイズは110mmだそうです。
取り付け部分のサイズの違いからCGL125との互換性は無いようですが、 取り付け部のサイズ的な互換性はあるのでCB125SBにも適用可能だと思います。
(幅25mmの部分が肝で、ここのサイズが狭い場合はサイドスタンドを降ろしたときに前方向に回転しすぎ、幅が広い場合にはスタンドを降ろしたときに垂直まで下りきらないということになるようです。)
CB125SBのサイドスタンドのサイズ情報は今のところネット上に出ていないようなので、互換性のあるサイドスタンドを探す際の有益な情報となるでしょう。
赤味噌さま、情報提供ありがとうございました!
ちなみに以前入手したNS250Rのサイドスタンド取り付け部のサイズは以下の通りです。
全長は約270mm、スプリング取り付け部までの長さは約95mm。
CGLとのサイズの違い(幅22mmの部分)によりスタンドを下ろしたとき前側に回りすぎてしまい、せっかく全長が20mmも長いのに純正スタンドと傾斜する角度はほとんど変わらないという結果になりました。
今回のネタに関しては役に立つ情報ではありませんが参考にどうぞ。
サイドスタンドのサイズって車種によってバラバラなんですね。
コメント
ちょっと立ちが強いですね〜
20mm延長位が丁度良いかもしれませんね。
ラバーは羨ましいですね。
ふかふかの路面でも、遠慮なく停められますねっ!(笑)
装着実績のあるYBRがうらやましいですよ。
おっしゃるとおり20mmほどのサイズアップが理想的なようです。
リアサス交換への伏線か・・・www
自分も同じ悩み抱えてます。
去年11月にリアタイヤを替えたんです、幅110mmにしたら・・・
足の短い自分には辛い結果になり、またいつものように
サイドスタンド出して停めようとしたら、あまりの傾きの
大きさに ”こけるっ” って肝冷やしました。
スタンドの長さの重要性を再確認したところです。
いつもクレクレばかりですみませんw
おぉ!110サイズのタイヤが履けるんですね。
これは朗報ですよ。
スイングアームの形状が似ているので、CGLでもオーバーサイズのタイヤが履ける可能性が出てきました。
良い情報をありがとうございます!
ついでと言ってはなんですが、CB125SBのサイドスタンド全長サイズなどを教えていただけるとありがたいです。
サイドスタンド取り付け部の詳細サイズが記載したCGLやNS50Fのサイズと同等なら、今回の記事を参考にしていただければ傾き具合の改善ができるかもしれませんね。
採寸の件、承知しましたよ。
週末まで待って下さいね、すみません。
タイヤはダンロップのTT100GP 110-80/R18
をチューブ入りで履いてます。
スイングアームの幅からみるとギリギリですかね。
もっさり感は否めませんが見た目グッド
なので納得してます。
トップページの写真イイですね、
CGL真横からのアングルのやつ。
写真の色味がシブいです、キラッ☆
採寸の件、よろしくおねがいします。
サイズ次第では交換可能なサイドスタンドの選択肢が増える可能性があるので助かります!
あと具体的なタイヤの銘柄も教えていただきありがとうございます。
CGLの場合タイヤからトルクロッドとチェーンカバーまでの隙間がそれぞれ10mm程度の余裕があり110サイズはギリギリ行けそうな感じだったので、実際に110サイズを履いているという情報は履けるタイヤサイズの選択肢が増えることになって、他のオーナーさんにも有用な情報となるでしょう。
今回更新したヘッダー画像、ちょっと気に入ってるんですよ♡
また良い写真が撮れたら更新しますね。
CGL125のサイドスタンドって傾いてますよね、わかります(笑)
気をつかうので、道路の右側に寄せて停めることすらあります(はちみつ鯛焼き屋)
自分もうまいこと長さのあるスタンド見つけられたらと思っていたので、ありがたい情報です。
すんや号の傾き矯正後は格好良くなってうらやましいです。これでハンドルロック時の切れ角も抑制できたら完璧ですよね。なんだか凄くそっぽ向くじゃないですか(笑)
赤味噌さんの情報もありがたいです。110幅入ったらイイですよね。ほんと、ザッツ原2(自転車)な後ろ姿なんですもん(泣)
次はチャレンジしたいけど、同時にスタンドも調達しないとですね。
今回の記事については結果として成功とは言い難いものとなってしまいました。
傾きが解消されたのはいいんですが、やはり立ちすぎなようで、むしろ傾きのある路面を探して駐車しなければならないという本末転倒な状況になっています。
長いリアサスを入れるかオーバーサイズのタイヤを入れることで一応の解決はできそうな感じですが、サイドスタンドのためにそこまでコストをかけるのもおかしな話ですし、だったら現状は純正のサイドスタンドのほうがまだマシという状況ですよ・・・orz
(と言いつつも、私的には今後の展開としていくつかの考えがあるのでボツにはしないつもりですが。)
いずれにせよ、NS50Fのサイドスタントは純正状態での導入は正直お勧めしませんです。
入手に関してはヤフオクで比較的安価に出品されているので難しいことはないと思いますが、状態が良い物は少ないので、私のようにサビ落としから塗装までは込みで考えたほうが良いと思います。
CB125SBのサイドスタンドの寸法です。
まず全長は約243mm(苦笑)。
続いてスプリング取り付け部は上側からのサイズで約120mm。
スプリングの長さは、SBも約110mm。
スタンド取付部は説明し辛いのですんやさんのCGLの図面と比較して説明します。
<前者CGL/後者SB>すみカッコ内の前者をCGL、後者をSBとします。
・横寸法<25/25>
・縦寸法<35/43>・掘り込み縦寸法<30/37>
・奥行寸法<24/22>・奥行内訳<8、8、8/7、8、7>
こんなかんじです、説明下手ですみません。
今、形状が似ているスタンド(CBF用)がヤフオクに挙がっているので貼っておきます。
見れるかな?
自分のSBも写真のように、スタンドを出し入れしやすいよう三角の出っ張りが付いてます。
あとボルト取付部の下にB243と刻印されてます。
おそらく全長のことかな?って思ってますが、どうなんですかね。
すんやさんが求める長さではなさそうなので残念ですが、いかんせんデータが少ない
車種なので今後の材料になれば良いですよね。
以上です、ではまた。
赤味噌さま
サイドスタンドの採寸ありがとうございます、また詳細なサイズ情報を頂き感謝します。
頂いた情報を見てみますと、CB125SBとCGL125のサイドスタンド取り付け部のサイズはほぼ同じようなので、NS50Fのサイドスタンド流用の互換性はあるみたいですね。
すでに110サイズのリアタイヤを履いているということなので、わがCGLよりサイドスタンド流用による傾きの改善に効果がありそうですね。
CB125SBのサイドスタンドについてこれほど詳細な情報は見当たらないので、他のオーナーさんにとっては有益な情報ととなるでしょう。
このサイズ情報があれば他のオーナさんたちには互換性のあるサイドスタンドの部品を探す手掛かりなりますね。
ブログ記事のほうにも、頂いたCB125SBのサイドスタンド取り付け部のサイズ情報を追記しました。
(返信内容に間違いがあったので書き直しました)
>サリーのパパさん
コメント頂きまして、ありがとうございます。
ザッツ原ニ(自転車)まさにその通りですよね。
自分にとって幅広化は見た目以外にはデメリットしか
ありません、だから時々自分は何を目指してるんだ?
今あえて原ニ乗りなんだろ?と自問自答したりしてます。
アホですわ、でも原ニ乗りが増えると良いなって願ってます。