バイクや車で夜間走行していると、前を走行している車両の後方に取り付けられた「リフレクター」がヘッドライトの灯りで赤く反射していることに気がつきます。
特に乗用車のリアバンパー下部の両端に取り付けられたリフレクターの赤い反射光はとても目立つので安全装置としての機能に優れたものだと常々感じていました。
しかしなぜそんな当たり前のことを感じているのか?というと、私が所有しているCGL125には後部リフレクターが付いていなかったから。

最近の国産バイクのリアフェンダーには当たり前のように装着されているリフレクターですが、自分のバイクには付いていないので夜間走行をする度に前方で赤く光る反射板を見ては羨ましく思っていました。
実際、周りからはサイズ的にその存在を認識されにくいオートバイですから、事故に遭う確率を少しでも減らす意味でも効果が大きいであろうリフレクターが付いていない事に不満を感じる部分もありました。
CGL125は2011年製造の南米向け中国産輸入バイクなのでリフレクターが無いことで違反になることはないと思いますが、安全性の確保という点で考えると付いていない事によるデメリットは大きいような気がします。
幸いリフレクターステーなるものが市販されているようなので、(もっともこれはフェンダーレス化などのカスタマイズをした際に必要となる部品のようですが)元々装着されていないCGL125にも追加することは可能であることがわかりました。
という訳で、バイクでの夜間走行時の安全装置としての役割を期待してCGL125に後部リフレクター追加することにしました。
リフレクターの基礎知識
後部リフレクターを取り付ける言っても重要な保安部品ですから適当な事はできません。
まずはリフレクターの基礎知識や設置位置などを調べてみました。
リフレクターとは?
リフレクターには後部反射器と側方反射器(サイドリフレクター)の二種類があって、夜間や視界不良時に他車のヘッドライトに反射して視認性を高め自車を認識させるための安全装置であり装着が義務付けられています。
参考URL:https://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/tekiyouseiri/tekiyo_041_00.pdf
リフレクターを取り外すと違反の対象?
- 整備不良で違反の対象となり反則金が課される可能性がある
- 後部反射器の装着は義務付けされているため251cc以上は車検に通らない可能性がある
後部反射器の要件(位置・形状・色など)
主に二輪車の場合においての条件等を上記リンク先から抜粋してみました。
- 形状:文字及び三角形以外の形で10㎠以上の面積であること
- 反射光:他車のヘッドライトで照らして夜間に150m離れた場所から認識できること
- 色:赤色であること
- 取り付け位置:上縁の高さ地上1.5m以下、下縁の高さ地上0.25m以上で車両の中心に設置すること
そのほか、2023年9月1日以降に新規型式認証を受けた車両には側方反射器(サイドリフレクター)の装着が義務付けられています。
参考URL:https://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/tekiyouseiri/tekiyo_035_00.pdf
サイドリフレクターの装着義務を課されていないCGL125ですが、もともと純正状態でフロントフォーク側方に取り付けられているのでこの部分に関しては安全性が高いと言えます。

リフレクターの選定と取り付け
さてCGL125に取り付けるリフレクターですが以下のようなものを用意してみました。
全て中古パーツショップのジャンクコーナーにあった110円で販売されていたものですが、新品は概ね3,000円前後で購入できるみたいです。
取り付けるバイクがバイクなので傷や汚れは気にせず機能重視としました(笑)

反射板がスリムタイプ・標準タイプ・スクエアタイプと三種類入手できたので、それぞれ装着した時の見え方なども確認してみましょう。
バイクへの取り付け方はT型のリフレクターステーをナンバープレートと共締めで固定する感じですね。
ちなみに前述したリフレクターの形状・面積・取り付け位置等の要件はクリアできているようなので特別な加工等は必要ありませんでした。
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ステーは反射板の部分でナンバープレートの取り付け角度分折り曲げられていて、だいたい垂直になる感じですね。
ちなみに写真左のスリムタイプと中央の標準タイプはステーに開いているの回り止めの穴の位置が同じだったので付け替え流用が可能でした。
スクエアタイプ
まずはスクエアタイプから。

反射板のサイズは約3.8cm x 3.8cmの正方形で面積は約14.5㎠

CGL125のナンバープレートホルダーに装着。
取り付け前はちょっと小さいかな?と思ってましたが意外と目立ちますね。
これはこれでいいかも。
しかし以前自作した原付二種ステッカーの白三角が見えなくなってしまいましたね。
スリムタイプ
続いてスリムタイプ。
フェンダーレス化したカスタムバイクによく似合いそうです。

反射板のサイズは約10cm x 1.2cmの細長い長方形で面積は約12㎠
今回用意した中で一番面積が小さいです。

これはスタイリッシュでカッコいいですね!
が、原付の小さいナンバープレートだとリフレクターとの隙間が空いててちょっと気になります。
面積は規定値以上を確保してるし反射板としての機能に問題はないですが、横に細長い形状なので後続車からの視認性はどうなんだろう?という気もしますね。
標準タイプ
最後に標準タイプ。
今は多くのバイクがこのサイズのリフレクターを純正で標準装着しているみたいですね。
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こちらはリフレクターのみで入手しました。
反射板のサイズは約8.5cm x 3cmの長方形で面積は約25.5㎠
今回用意した三種類のうちで一番面積が大きいです。

ステーは二番目に紹介した細長のスリムタイプものを流用しました。

天地方向の幅が広がったことでスリムタイプの時に気になったナンバープレートとの隙間がちょうどいい具合になりました。

ということで、スクエアタイプ、スリムタイプ、標準タイプの三種を試して取り付け具合を確認してみましたが、やはり機能的な部分を重視すると面積の広さで標準タイプを採用ということになりますね。
見ての通り全くカスタム感の無い、「最初からこうだったんじゃないの?」言われそうなマッチングの良さ。
元々の目的は安全性の確保だし、運転してる本人はどうせ見えないので気にしません(笑)
リフレクターを付けてみて
仮止めだった反射板をしっかりステーに固定してナンバープレートと共締めして作業は終了。
ちょうど西日が差し込む時間になったのでリフレクターがどの程度光を反射するのか確認してみました。

普段、運転中には見ることのできないテールランプとリフレクターが光ってる状態です。
CGL125のテール&ストップランプはもともと大きめなものになっていてレンズ中央部分は反射板埋め込まれた感じになっています。加えてバルブもLED化して純正よりも光量アップしてますから後方からの視認性は良い方だったと思います。
しかしナンバープレートの下側にもそれなりの大きさで赤く光って反射するリフレクターが付くとさらに目立って後方からの視認性は向上しますね。
実際リフレクター装着後の夜間走行で信号待ちで最後尾になった時、後続車がこちらの存在を認識して早めに減速してくれているのを確認しているので、(リフレクターの効果だけでそうなったとは断言できませんが)安全装置としての役割を果たし機能的な部分は向上したと言えそうです。
ということでCGL125に後付けのリフレクター(後部反射器)を取り付けたというお話でした。
現在国内で販売されている二輪車にはリフレクターの装着が義務付けられているので、フェンダーレス化などのカスタムをしていない多くの人には関係ない話でしたが、CGL125のような10年以上前に製造された格安輸入バイクにお乗りの方にはそれなりに意味のある事と思います。
CG125やYBR125、GN125などの古い輸入バイクを大切に乗り続けているオーナーさん、もしリフレクターの装着がまだでしたら安全性の確保のためにも一度検討してみてはいかがでしょうか?
カフェレーサーカスタムなどカッコよく改造したバイクでも例にあげたスリムタイプのものなら反射板を付けても「ダサい」とはならないでしょう。
今回紹介した物の他にもこんな良いリフレクターがあったよなど、情報がありましたらコメントで教えてくださいね!


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