六角穴クランクシャフトキャップ(銀)を付けてみた

CGL125のクランクシャフトキャップが純正他車のパーツで流用使用できるか?前回黒の六角穴キャップで試してみましたが、その時は使用しなかった銀色キャップが装着可能か試してみましたよ。

前回記事での黒キャップはネジ部の高さ以外はCGL125純正とほぼ同等サイズだったので問題なく装着利用できたのですが、今回試してみる六角穴銀色キャップはOリング取り付け部のサイズ違いもあり、また見た目が良くなかったので正直使ってみようとは思いませんでした。

なんとなく汚れが取れるかな?と思い耐水ペーパーとボンスターで磨いてみたらそこそこ綺麗になっちゃいました。
磨き職人の方が見たら磨きが足りない!と言われそうですが、鏡面磨きにしても綺麗さを維持できなさそうなのでこの辺りにしておきますw

そこそこきれいにしちゃうとやっぱり装着してみたくなるものです。
という訳でCGL125にこのキャップが実用可能か、Oリングのサイズなど互換性を確認しつつ装着できるか試してみます。

まずはおさらいという事でこのキャップのパーツ情報など。
品番:90087-MR1-000
キャップ外径は約37.8mm、ネジ部外径は約30mm、ネジ部高さは約13mm、Oリング取り付け部は外径29.7mm

組み合わせるOリングは、

品番:Oリング 2.4X29 16075-GHB-B70
品番:Oリング 29X2.4 91334-PC9-003

などとなっていました。

ちなみに磨く前のキャップの状態はこんな感じ。
比べてみるとそこそこキレイになったでしょ?

で、実際にこのキャップを装着するにあたって問題になりそうな部分は、CGL125純正より外径が大きくなると思われるOリング。
この部分を今回流用するキャップにOリングを装着した状態でどの程度サイズの差があるのか計測してみます。

まずはホンダ純正指定のOリング。
装着状態でOリングの外径は約34.5mmでした。

CGL125純正キャップのOリングは装着状態で外径が約32.7mmだったのでその差1.8mm。
ほんの1.8mmとはいえ、気密性が必要であまり遊びの無い部分のパーツですからその差は大きいのかもしれません。

結果CGL125にこのキャップを使用する場合、できるだけ純正の装着サイズに近づけた方がトラブルが起きる可能性が低くなると思うので、合いそうな手持ちの汎用Oリングを試してみることにします。

以前ジョイフル本田で購入した汎用Oリング:NBR2コイリ S-30 29.5×2.0
純正指定のOリングに比べて内径が0.5mm大きくなりますが、太さは0.4mm細くなります。
なんとなくいけそうなのでいくつかあるストックの中からこれを試してみましょう。

で、ジョイ本汎用OリングS-30を装着した状態がこちら。
Oリング装着状態で外径は約33.6mm。
こちらのほうが先ほどのものより装着外径は0.9mm小さくなりますね。
CGL純正より0.9mm大きくなりますが太さは0.4mm細くなるのでその分で相殺できそうです。

キャップ側は組み合わせとサイズ計測から目処がつきそうですが、肝心のクランクケース側の受け口の形状はどうなっているのか?現物を確認してみましょう。

クランクシャフトキャップを外し、ネジ部を撮影してみました。
このアップ画像でわかりますかね〜?
よくよく観察してみるとOリングが接触する部分の形状が意外なものでした。

単純にOリング外径サイズで段付きになっているのかと思いきや、Oリングが着座する部分がすり鉢状になっていました。
想像するにこの形状だとキャップを締め込んでいった時にOリングが押しつぶされて密着し、気密性を保持するのに最適なのかもしれない、と同時に純正指定のサイズを厳密に守らなくてもある程度はこのすり鉢状の部分で吸収してくれるのではないか?なんて思いました。

一応各サイズを測っておいたので以下に記しておきます。
キャップ部内径:約38.4mm
Oリング部外径(すり鉢状の部分):約34mm
ネジ部内径:約28.4mm

Oリングを装着した状態でキャップをはめてしまうとサイズ感がわからないので、Oリング単独ですり鉢状の部分にあてがってみました。
上記計測サイズから、ジョイ本購入のOリング外径ならサイズ内に収まりますが、純正流用のOリングだと0.5mmオーバーという結果になりました。

概ね各部のサイズ感がわかったので装着してみます。
Oリングには手持ちのフッ素グリースを薄く塗布し(シリコーングリースでもいいかな)、手締めで回らない位置まで締め込んでから10mmの六角レンチでゴムの抵抗感を感じながら4〜5mm程度増し締めして完了。
純正キャップより若干出っぱりますが見た目の違和感もなく高級感が増しました。

エンジンをかけてしばらくアイドリング、少しだけ試走してみた感じではオイル漏れやパーツの干渉などなく今のところは問題なし。
ただ、シール類は高負荷走行した時に内圧が高まりオイルが噴き出してくる可能性も捨てきれないので、次回以降そのあたりを検証してみたいと思います。

という訳で組み合わせによっては他車流用のキャップが装着可能という結果になった今回の記事ですが、たまたま持っていたパーツが偶然装着できたというだけで使用を勧めるものではありません。
参考程度にしておいてくださいね。

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