CG125用ローラーカムフォロアーの装着 取付編その2

前日プッシュロッドガイドの変形トラブルのまま不本意な作業終了を余儀なくされたCG125用ローラーカムフォロアーの装着の続きをお送りしますよ。

前回の様子は→「CG125用ローラーカムフォロアーの装着 取付編その1」を参照

まずはサクッとヘッドカバーを外してOHVエンジンのロッカーアームとプッシュロッドにご対面。
プッシュロッドガイドがないとスカスカな感じがしますねぇ。

前日変形したプッシュロッドガイドを無理やり修正、今回の取り付けでは再度取り外す時にガイドが変形し無いようワッシャーを咬ましてみます。
使うのは銅製の内径12mmのオイルドレンワッシャー。
銅なら素材が柔らかいから他のパーツへの影響も少ないでしょう。

で、修正したガイドをシリンダーヘッドにあてがってみました。
適当に修正した割にはピッタリにハマりましたw
オイルドレンの銅ワッシャーもサイズピッタリ!
上手いこといったのでロッカーアームホルダーを取り付けましょう。

ちなみにシリンダーヘッドボルトの締め付けトルクは32N·m、ロッカーアームホルダーの締め付けトルクは18N·mね。
上側エンジンハンガーの締め付けトルクは32N·mでした。

ここまでくればゴールも間近ですが、タペット調整の前にもう一つのパーツを交換してみます。
ガスケットの入手に合わせて購入しておいた激安タペットアジャタースクリュー。
一組1元だったので4組買ってみました。
純正品では無いのでどんな粗悪品が来るのかと思ったら純正品と遜色無いものでした。
元々付いていたものもそのまま使えそうでしたが、せっかくなので交換してみます。

変形したプッシュロッドガイドの装着とタペット調整が完了、ようやく今回のローラーカムフォロアーの装着が終わりました。

で、前回交換した四輪車用オイルのSK ZIC X5 10W-30ですが、最高気温が30℃を超えるこの時期になると、ちょっとした市街地走行でもあっという間に油温が90℃近くに達します。
熱ダレした状態でローラーカムフォロアーの試運転をするのも不安なので、慣らし運転用に安いバイク用オイルに交換してみようと思います。

近所のホームセンターで急きょ購入してきた600円くらいのバイク用オイル
DCM 4サイクルバイクオイル MA 10W-40です。
どうせすぐまた交換するのでこれくらいのもので良いでしょう。

入っていたオイルは前々回の乳化したオイルの影響でしょうか?ちょっと乳白色な感じでした。
触ってみると粘度は保たれていたようですが、キラキラと光る金属粉のようなものが結構な割合で見られました。
前日に取り付けたローラーカムフォロアーから出たものだとしたらちょっと怖い気もしますが見なかったことにしますかねw
冗談はさておき、鉱物油とはいえ10W-40のバイク用オイルなら前に入れたオイルより粘度的にはいくらかマシでしょう。

オイルを抜いている間、今回は3年ぶりくらいにオイルストレーナーのキャップも外してその様子も確認してみました。
細かな汚れがありましたが詰まるほどのものではありません。
このCGL125にはいわゆる紙で濾過するタイプのオイルフィルターは付いていないので、ストレーナーでキャッチされた汚れの掃除はたまにはやった方がいいみたいですね。
ストレーナーキャップのOリングがへたり気味なのでいずれ交換しましょうか。

最後は久しぶりの洗車とメッシュシートカバーの取り付けをして今回の作業は完了。
二日連続の炎天下の中での作業で疲れ果てたので、ローラーカムフォロアーを装着しての試走は後日にします。

ちなみにローラーカムフォロアーを装着するにあたっての販売店の謳い文句にあった「静音化」ですが、ほとんど違いはわかりませんでした。
まあアイドリング付近での音の違いしか確認していないので走行時はどうなのか気になるところですが、そもそも排気音の方が目立つので走行中の違いもわからないでしょうね。

元々静音化はローラーカムフォロアー装着の目的外だったのでどうでもいいですが、カムフォロアーのローラー化で期待していたエンジン始動時のフリクションロスの低減はある程度体感できました。
その違いが一番現れたのはキックでのエンジン始動です。
125ccとはいえ、キックでの始動は体重を掛けて一気に踏み降ろす必要がありましたが、ローラーカムフォロアー装着後はシートに着座したまま軽くキックを踏み降ろすだけでエンジンがかかっちゃいます。
普段キックで始動することはほとんどありませんが、ローラー化での違いはここいら辺にでるだろうと思っていたので予想通りでしたね。
セルでの始動に於いても以前より少ないトルクでモーターを回すことになるでしょうからそのあたりにも影響は出るのでは?と思います。

という訳でCG125用ローラーカムフォロアーの装着は完了。
少々トラブルもありましたが、カムフォロアーの取り付け自体は加工なしのポン付けでした。
今までこのパーツに関する装着実績の事例が見つからなかったので、同型エンジン搭載のCG125オーナーさんにはちょっと有用なネタかもしれませんね。

次回以降、実走行のでのノーマルとの違いなどを検証してみたいと思います。


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