自作内圧コントロールバルブのエマルジョン問題

灯油ポンプで作った内圧コントロールバルブは、アクセルレスポンスの向上やトルクアップなど一定の効果を発揮し、概ね満足のいく結果が出せたと感じています。
ここまではメリット面ばかりが目立ちましたが、先日の「富士山界隈林道めぐり+おまけダート林道ツーリング」で内圧コントロールバルブ装着によるデメリットな面、いわゆるエマルジョン問題がついに発生しました。
内圧コントロールバルブを装着してから定期的に点検し、エマルジョンが発生していないのを確認していましたが、ツーリング前日の24日夜に木枯らし一号が吹いたこともあり気温が低下、当日は早朝出発であったためエマルジョン発生の条件が整った状態でもありました。


エマルジョン問題を簡単に言うと、冷間時に冷やされたクランクケース内の空気がエンジン始動とともに暖められ、その水蒸気がバルブ付近で結露して水滴になりオイルミストと混ざり合い乳化(エマルジョン)を起こすというものです。
乳化したものが固着しバルブの動作が妨げられると、ブローバイガスの逃げ道が無くなりクランクケース内の圧力が高くなることでオイルシールやガスケットが抜けるなどのトラブルが起きる可能性があるといわれています。


出発してから約1時間半ほど走行後、休憩中になんとなく内圧コントロールバルブを点検してみたところ、写真のようにエマルジョンが発生していました。
ただエマルジョンの量は少なくバルブの動作を妨げるようなものでは無かったためそのまま様子を見ることに。

別角度からの写真。
蛇腹部分には茶色い汚れがついていますが、これは今回発生したエマルジョンのためのものではなくオイルミストによる汚れでした。
走行には影響が無かったため、この日はこのまま特に何もすることなく走りきりました。
帰宅後点検してみたところエマルジョンはきれいに消えてしまい、今日(10月31日)の日中に走行してもエマルジョンの発生はありませんでした。
ここまでの結果としてはやはり、気温が下がった時にエマルジョンが発生するといわれているネット上の情報が確認できた、という状態になっています。
エマルジョンが発生してもある程度の時間走行し、エンジン停止時に少しアイドリングの時間をとってから停止すると発生しにくいとの情報もあり、気を使いながら運用することが必要だと再認識しました。
(早朝など低気温な時に短距離・短時間、通勤などに使用するような状況だとエマルジョンの発生・蓄積、固着が起きやすいようです)
メンテフリーとはいかず面倒な部分もありますが、今のところ内圧コントロールバルブを装着したことによるメリットが大きいと感じているので、当面は定期的なメンテナンスをしながら様子を見ていくことにします。


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